今のSoalaを出し切った1stライブツアーを完遂

――Soalaさんは昨年9月以来2度目の登場となります。前回は、シンガーソングライターSoalaが誕生するまでのストーリーに迫ったのですが、インタビューの最後には、1stライブツアー「Bluem」への意気込みも語ってもらいました。そして、今回はまさに、そのツアーを終えたばかりというタイミングでの取材となりましたので、まずは、ツアーの感想から聞かせてください。

Soala 今回のツアーは東名阪3か所で、まずは名古屋からスタートしました。私の地元ですし、高校生の頃に新入生歓迎会やクラブ活動でも使っていた会場だったので、名古屋でワンマンライブをする時は、絶対に伏見ライオンシアターでやりたい!と決めていたんです。思い入れがある会場だからこそ、ワンマンライブで戻って来られて、とても嬉しかったですし、感慨深いものがありました。以前は、私を観に来てくれたのが両親しかいなかったような会場に、自分のファンの方だけで埋まっている光景を見た時は泣きそうでしたし、結局は泣いたんですけど(笑)、やっぱり、ここでワンマンライブをやることに意味があると思っていたので、過去の自分を誇れるというか、抱きしめてあげることができたと思っています。

――地元ということで、ご家族やお友達を呼んだりもしたのですか?

Soala 家族はもちろん観に来てくれたんですけど、実は、中学時代の友達が普通にチケットを買って観に来てくれていたんです。当日連絡が来て知りました。自分でチケットを取って、私の音楽を本当に聴きたいと思って観に来てくれたことが本当に嬉しかったです。母に関しては、今しかないSoalaを観たいからと言ってくれて、名古屋・東京・大阪の全会場を観に来てくれました。

――お母様はいわゆる“全通”だったのですね。

Soala はい。“全通”してくれました(笑)。

――では、2か所目、東京の青山RizMでのライブはいかがでしたか?

Soala 東京はSoalaとしての活動をスタートさせた場所でもあったので、名古屋とも大阪ともまた違った変な緊張感がありました。10代の頃、東京には本当にいい思い出がなくて、辛かった思い出しかなかったので、それを塗り替えられるのかな?というプレッシャーもあったのかもしれません。でも、ライブが終わってみると、ファンの皆さんがとても温かくて「MCが刺さった、良かった」と言ってくれる方が多かったので、ホッとしました。私は普段からMCを事前に考えることはなくて、その場で感じたことを喋るんですけど、後から動画で見た時に、自分で見ても何だか込み上げてくるものがあったので、緊張感はありましたけど、いいライブができたんじゃないかなと思っています。

――そして、今回、実は大阪でのツアーファイナルが終わった数日後に取材をさせていただいています。まだまだホットな状態だと思いますが、大阪公演は振り返ってみていかがですか?

Soala 大阪でSoalaとして再びゼロから活動をスタートさせた時には、なんばHatchという大きな会場でワンマンライブができるなんて思ってもいなかったので、本当に光栄なことだなと思いますし、大掛かりなセットを組んだり、銀テープの演出を加えたり、私がずっとやりたかったことも実現できました。今まではやりたくてもできないことが多くて、諦めなきゃいけないことの方が多かったんですけど、少しずつ一歩ずつやれることが増えてきたからこそ、今のSoalaにしか出せないものを絶対に見せたいと思ってツアーファイナルに挑みました。私も朝から会場にいて、ステージの設営から見させてもらっていたんですけど、本当にたくさんのスタッフさんが動いてくださっていて、そうした今の環境にも感謝だなと思いました。今回のツアーファイナルを経て、改めて、私の音楽で誰かを救っていきたいと思いましたし、ライブという場で歌って伝えていきたいんだという思いを再認識できました。これからも、ファンの皆さんが楽しんで帰れるような、色々な感情を浄化できるようなライブをずっとずっと作り続けていきたいと思います。

――力強い言葉をありがとうございます。まさに、現時点でのSoalaさん史上最高のライブが実現できたのですね?

Soala 今回のツアーファイナルは、自分でも伝説を残せるようなライブになったんじゃないかなと感じています。ここからは毎回更新していくだけです。