TOKYO DOME CITY HALLでの初のワンマンライブは「Ready Now」で幕開け
オープニングは、カラーバーや砂嵐を映したブラウン管TVが並ぶ少しレトロな雰囲気の映像からスタート。次第に、ブラウン管TVには昔の楽曲のMUSIC VIDEOやライブ映像が映し出されていく。続いて、POPなファンク調のBGMに乗せてメンバー紹介映像が流れると、スクリーンにはライブタイトルロゴ【Sweetie, Lovely, Yummy!】が大きく映し出され、中央奥から4人がステージに登場。
1曲目は「Ready Now」でスタート。最近のAMEFURASSHIのライブには欠かせないアップテンポなナンバーで、曲のタイトルも含め、まさにライブの幕開けに相応しい1曲だ。4人が右手を高く掲げ、後ろ姿で曲が終わると大きな歓声が上がる。続いて、「ARTIFICIAL GIRL」、「SPIN」というダンスナンバーを2曲続けて披露。両曲ともに間奏部分でのダンスパートの盛り上がりはライブでの定番シーン。
そして、4人がステージ前方に広がって並ぶとタオルが投げ込まれ、愛来の「TDCホール、声出せー!」という煽りから「轟音」へ。いわゆるタオル曲ということもあり、最初のブロックからいきなりColorsがペンライトを回し、会場に一体感が生まれる。TOKYO DOME CITY HALLはアリーナ席をぐるりと半円状に囲むようにバルコニー席が作られているのが大きな特徴。バルコニー席から見た、アリーナで4色のペンライトが回り、揺れる景色は圧巻だった。
「轟音」のインストが流れる中、短めの自己紹介と挨拶を挟むとすぐに次のブロックへ。雨音のSEとしっとりとしたBGMが流れ、ステージ上には長テーブルと椅子がセットされる。すると、コートを羽織った市川と小島が両サイドの椅子に座り、2人だけで「Blue」を披露。男女の縮まない距離、そんな切ない歌の世界観を表現した形だ。2コーラス目からは立ち上がり、テーブルの周りを動きながら歌うことで、揺れ動く心や葛藤、迷いなどを表現。メンバー2人だけで歌うことで、曲の新たな魅力を引き出すパフォーマンスとなった。
続いて、市川にスポットライトが当たると、「差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?」へ。その後、1人ずつライトを浴びながら、自身のパートを歌い繋いでいく。ダンスナンバー中心のセットリストの中に、こうした初期曲、しかも、日本語歌詞が印象的な曲が組み込まれたことで、思わずハッとさせられたColorsも多かったことだろう。後方のビジョンには歌唱するメンバーの表情が映し出されたこともあり、じっと4人の歌声に聴き入っているColorsの姿と、歌い終えた時にひと際大きな拍手が沸き起こったのがとても印象的。これからも大事に歌い続けてほしい1曲だと感じさせてくれるようなパフォーマンスとなった。
そして、都会の夜の街並が映し出されると「COOL HOT SWEET LOVE」へ。青一色の照明で始まり、曲の盛り上がりとともに、後半では1人ずつ赤、紫、青、黄の4色でスポットを当てる照明の演出などもあいまって、「Blue」からここまでは特にエモーショナルなブロックとなった。