アイドル卒業後は意外にもやせて…ボディメイクで「体に丸みを持たせるため」の努力を

――2nd写真集『pluie』は、沖縄県の石垣島で撮影しました。

須田 沖縄に行ったことはあるんですけど、石垣島は初めてでした。SKE48の卒業後に出版したフォトエッセイ『がんこ』(扶桑社)で、出身地の愛知県や東京のゆかりある場所を巡っていたし、ちょっと遠出してみたくなって。実際のロケ地は海がきれいで、自然が気持ちよかったです。カットによっては「何この森?」と思うジャングルのような場所にも行って、木々に囲まれるドラマチックな場所で撮影できて、楽しかったです。

――写真集としては、SKE48在籍当時に出版した2018年8月発売の1st写真集『可愛くなる方法』(Gakken)に続く2作目。今作で新たに、ボディメイクなどに励んだのでしょうか?

須田 撮影に備えて、体に丸みを持たせるために食べたんです。でも、うまくいかなくて…。太るのに失敗しました(笑)。じつは、アイドルを卒業してから痩せたんです。

――全力で踊る“ダンスのSKE”から卒業後の変化としては、意外です。

須田 ですよね(笑)。グループアイドルあるあるだと思うんですけど、お仕事ではケータリングを準備してくださったり、在籍当時はいつでもご飯が周りにある環境だったんです。私も、グループを卒業した子から「卒業したらやせた」と聞いても半信半疑だったんですけど、実際に卒業すると本当にやせました。胃腸が弱いのもあるのか、写真集の撮影時点では思いのほかスレンダーになってしまって。でも、できる限りの“今の姿”を残せたとは思いますし、きれいに見えたかの判断はファンのみなさんにお任せします(笑)。

――(笑)。大胆なカットも豊富に収録されていて、撮影当時の心境はいかがでした?

須田 緊張もなく、その場の空気感に合わせて自然体でいられました。現地では、カメラマンの三宮幹史さんが「作り込まなくていいよ」とおっしゃってくださったんです。常にオフモードで、撮影を忘れて石垣島を楽しんでいました。

――誌面では、番組などで見る須田さんらしいほがらかな笑顔も満載でした。

須田 ニコニコしているイメージが強いみたいで、街中でも笑顔でいると気づかれるし、笑い声を上げているとバレるんです(笑)。でも、本当の自分は笑っていない、真剣な表情で黙っているときの自分とも思っていて。だから、今作ではボーっとしているような、ニュートラルな表情のカットもたくさん収録していただきました。

――ファンのみなさんには、表舞台の須田さんとは異なる魅力が伝わりそうですね。

須田 ひょっとしたら「本当はこういう人なのかもしれない」と、見てもらえるならうれしいですね。言葉を発する機会が多く、お仕事ではよくしゃべるし笑うし、文章も書いているんです。だから今作では、写真だけで全編を構成しました。写真集でよくある巻末のコメントも入れずに、サイレントな状態で楽しんでほしいなと思って。打ち合わせ段階で「今作では語らない方がいい」とお伝えさせていただき、一番大事にしていました。