思い出の地LINE CUBE SHIBUYAでの初ワンマンは遊び心溢れるライブに | 前田佳織里 「癖になるような中毒性の高いフレーズがたくさん詰まった3rd EPをリリース。初ワンマンも遊び心溢れるライブに」INTERVIEW

思い出の地LINE CUBE SHIBUYAでの初ワンマンは遊び心溢れるライブに

――そして、最後の曲「Progress」では作詞に挑戦したということですが…。

前田　今回のEPでは、何よりも一番に作詞をやらせてほしいと伝えていて、それが叶ったのがこの「Progress」という曲です。＜Words：前田佳織里, 田仲圭太＞と、作詞に私の名前がクレジットされているのが本当に嬉しいです。実際に書いてみたら大変でしたけど、楽しかったですね。やっぱり恥ずかしいような気持ちもありましたし、書きながら色々な葛藤がありました。

――最初から、ご自身のことをテーマに書こうと決めていたのですか？

前田　そうですね。自分の進歩や成長の軌跡をファンの皆さんと一緒に振り返れるような曲を作りたいです、と最初にお伝えしました。そして、自分が思う曲のイメージを提出させていただいて、とにかく色々な楽曲の要素を盛り込ませていただいたんです。歌詞など含めて、最初は一人で自問自答しているようなイメージで、だんだん展開していって、最後はみんなで歌えるような曲にしたいです…と。本当に大変な作業だったと思うんですけど、田仲圭太さんが私のイメージをすべて形にしてくださったので、そこに歌詞を書かせていただきました。

――なるほど。そのような流れで作っていったのですね。でも、曲自体がとても難しい曲だなと感じましたが、歌詞をあてる作業はスムーズに進んだのですか？

前田　普通は、1番と2番でメロディーなどが一緒で、大サビだけ少し変える…といった曲が多いパターンだと思うんですけど、この曲のすごいところは同じフレーズが全然出てこないところなんです。展開するごとにBPMも合わせて変わっていったり、まるで人生かのような曲になっています。なので、シンプルにそこが難しかったです。なかなか歌詞が出てこないところもあって、最終的には田仲さんに私の気持ちを伝えて、一緒にまとめていただいた形なんですけど、今回新たな挑戦をしてみて、また是非作詞してみたいという気持ちが強くなりました。

――以上6曲ですね。ここまで楽曲解説ありがとうございました。さぁ、EPリリース後にはワンマンライブが控えています。冒頭でお話があったように、前田さん的には準備はばっちりだと思いますが、ライブ直前の今の心境はいかがでしょうか？

前田　実は今回の会場LINE CUBE SHIBUYAは本当に縁が深くて、『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL』というYouTubeチャンネルの2022年のイベントで、アーティストしての初歌唱を行ったのがLINE CUBE SHIBUYAだったんです。昨年は、『Anison Days Festival』でも立たせていただいたり、色々なコンテンツのイベントでは何度も立っていたりもしたのですが、ワンマンライブとしてこのステージに立てることがとても嬉しいです。渋谷という町は上京してきた時は、なんて騒がしくて人が多い街なんだと思っていた場所でもあるんですけど（笑）、そんな渋谷の大きなホールに自分名義のワンマンライブで立たせていただけるというのは、これ以上ない奇跡だと思っているので、まずはそのことに感謝しながらステージに立たせていただきたいと思っています。

――今まさに絶賛準備中ですか？

前田　実は先日もセトリ会議をやってきたんですけど、（セトリを考えるのが）めちゃめちゃ楽しいです。演出面でも自分のやりたいことをたくさん言わせていただいているので、皆さんと一緒に盛り上がれたら嬉しいですし、アーティストとして遊び心が盛り込めたらいいなと思っていますので、そんな遊び心溢れるワンマンライブを見せられたらなと思います。

――ちなみに、前回のインタビューで夢や目標を聞いた際に、声優・前田佳織里のファンを大切にしつつも、アーティスト・前田佳織里としてはTikTokで踊ってもらえるような楽曲も歌っていきたいと話されていたのが印象的でした。今日のお話を聞いていると、3rd EPの楽曲でそこにさらに近付いているのかな？とも感じましたが、ご自身ではいかがでしょうか？

前田　そうですね。「キュンアピ」は特に振り付けがちゃんとあって、MVやダンス動画が公開されています。“踊ってみた”動画も多く上げていますし、私も普段から色々な作品やコンテンツを通じてダンスは楽しいと感じているので、今後もそういった遊び心を大切にした楽曲や仕掛けを発信していきたいです。

――ありがとうございます。今回はダイジェスト的ではありましたが、EP収録曲の全曲解説もしていただきました。改めて、最後に3rd EPに込めた思いを聞かせてください。

前田　本当に何が飛び出してくるか分からないような感じのワクワクするEPができたと思っています。「キュンアピ」のような可愛い曲もあれば、「ヤババ！」みたいな面白い曲もあれば、「Progress」のようなしっとりした曲もあるので、1枚を通してアーティスト・前田佳織里の色々な振れ幅を楽しんでもらえるような作品です。繰り返し聴きたくなるような中毒性の高いフレーズが詰まった曲ばかりだと思うので、是非たくさん聴いて癖になってもらえたらなと思います。1st、2ndを経て、私のやりたいことや進化や成長がギュッと詰まった作品でもあり、新しい挑戦や新しいスタートといったことも意識したので、この3rd EPをきっかけにまた新しいアーティスト活動の展開をファンの皆さんと一緒に楽しんでいけたらなと思います。

PHOTOGRAPHER：TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER：ATSUSHI OINUMA