こんにちは。KiSS KiSSのキャ・ノンです。早いもので、KiSS KiSSの活動が始まってから2年が経ちました。1周年を迎えたのがつい最近な気がしますが、それくらい一瞬に感じる日々を過ごせて幸せです。というわけで今日は、3月20日に行われた結成2周年記念公演『KiSS×2 you KiSS』のことを書いていこうと思います。

この日は朝から全員ヘアセットに行ってから入りをした。せっかくの2周年なので、気合いが入りまくっている。みんなかわいい髪型をして、メイクを整え、すぐにリハーサルが始まった。

2周年ワンマンライブでは全曲を披露することになっていたので、リハーサルからバタバタだ。5人体制になってはじめてやる曲もあれば、久々にやる曲もあって、通し練習をしても、寝る前に何度見てもずっと不安だった。時間内にできるだけ多くの曲を確認できるように、なるべくサクサクと進めていく。GANG PARADEの活動もあったり、WACKツアーも回っている最中、無理やり時間を作って練習を入れてやってきた。そんな中、みんなの集中力みたいなものがひとつになる感覚があって、それがとても心地よかった。

リハーサルが終わると、すぐに開場準備に移った。15時開場で入場時特典があるので、30分ほどで準備を終わらせる。その時間の中でリハーサルの映像を確認したり、フォーメーション表を眺めたり、MCを確認したりする。2年を経て最近のわたしたちは、MC内容を何度も通して確認するようになった。不安要素はできるだけなくしたいし、把握していれば安心できるからだ。何事も確認は素晴らしい。

楽屋にギャンパレのメンバーが来てくれたり、差し入れをしてくれたりと、顔を見るだけで緊張が緩んだ。ライブ中は歌割が変わる毎に、ペンライトの色を変えてくれたり、いっしょに踊ってくれたりと、いてくれるだけで嬉しいのに、ライブを楽しんでくれてさらに嬉しかった。

入場特典を終え、まもなく本番だ。このタイミングでも、みんなですべての流れを確認した。緊張なのか、不安なのかよくわからないけど胸が苦しかった。それでもそれ以上に楽しみで、自分でもよくわからない感情だった。

なかなかワンマンライブができない中で、今回とてもひさびさにワンマンライブを開催してもらえて、終わってしまうのも嫌で、本番がまだこないで欲しいという気持ちにもなった。ワンマンライブにはワンマンライブにしかない多幸感がある。

嫌でも時間は流れ、本番はやってきた。舞台袖で円陣を組んで、SEが流れる。全曲やるから集中して、落ち着いて、そして誰よりもかわいいという自信を持ってステージに上がる。

ステージから見えるみんなの顔は、すごくきらきらしていてかわいくて、やっぱりこの時間が終わってほしくないとライブ中何度も思った。

KiSS KiSSというグループの形は、少しずつ自分たちの理想に近づけている気がするし、全然まだまだだけど成長できている気がする。そして何より、わたしたちが前より胸を張ってステージに立てるのは、KiSSERSのみんながかわいいと言ってくれるおかげだ。定期公演の発表もできて、5月から半年間毎月ライブができる。もっともっと、強くなって、かわいくなっていくわたしたちを見せたい。

KiSS KiSSというグループが結成されて、もうすっかり2年が経った。一番最初に会議室に集められて話を聞いたときは、ドッキリかと思うほど現実味がなかった。
0からグループを作るということはどれほどむずかしいことなのか、何度も壁にぶつかったり、戦い方がわからなくなったり、「WACKらしくない」が、世に出たら「王道」ともまた違ったり。

何かのインタビューをしていただいた時に、「かわいいってなんだと思いますか?」という質問に、はっきりと答えられなかった。「かわいい」ってなんなんだろう、そんなことをずっとどこかで考えながら生活していた。

それでもステージに立って「かわいい」と言ってもらえるとうれしくて、答えはそんなにむずかしくない気がするのに、なんとも形容しがたいのがもどかしい。そんな答えを探しながら、3年目もKiSS KiSSにしかできないことを届けていきたい。

過去の連載記事はこちら
https://strmweb.jp/tag/ca_non_regular/

キャ・ノン

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する11人組アイドルグループGANG PARADEのメンバー。また、「KiSSをあなたにお届けchu!♡」をキャッチコピーに活動するWACK初の王道5人組アイドルグループ『KiSS KiSS』のメンバーの一人でもある。ライブ好きで、苦手なことや、できないことは出来るようになればいいというタフでロックな精神の持ち主。2024年5月31日より自分自身のライブレポートなどを綴った『アイドルリアル備忘録』をSTREAMにて連載中。