「光る君へ」の役づくりで一泊二日の京都弾丸旅行を敢行
――「光る君へ」が時代劇初挑戦でしたが、所作はいかがでしたか。
倉沢 中学生のときに茶華道部で、お抹茶を立てる部活をやっていたので、畳には多少の馴染みがあったんです。でも時代によって、歩き方、お辞儀の仕方など、所作も違っていて。たとえば「光る君へ」の舞台になった平安時代は、人に指を差すこともないですし、お辞儀で手を揃えることもありません。
――所作を学ぶために、どんなことをしたのでしょうか。
倉沢 NHKさんでもお稽古を受けさせていただきましたが、個人的に日本舞踊の先生のところに行かせていただいて、所作を学ばせていただきました。まだ「ビリオン×スクール」(フジテレビ)の撮影中だったのですが、どうしても「光る君へ」のクランクイン前に京都に行きたいということで、そのときもお休みの日に母に付いてきてもらって、一泊二日の京都弾丸旅行に行きました。藤原家のお墓参りや、先ほどお話した藤原妍子が住んでいたと言われている京都御所、それと「光る君へ」展にも行きました。役づくりのための旅ができたのは大きかったですし、楽しかったです。
――改めて振り返って、「光る君へ」の出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか。
倉沢 大河ドラマに出るのは夢でしたし、多くの役者さんが目標のひとつにされている作品だと思いますが、キャリアを積んで、満を持して出演するというイメージがあったんです。だから、こんなに早く出演させていただけることに驚きがあって、最初は信じられなかったです。家族やお友達をはじめ、いつも活動を応援してくださる方々が、私以上に喜んでくれたのがうれしかったですね。「VRおじさんの初恋」でお世話になったNHKさんに、また戻って来られたのもありがたかったです。こうして出演する作品が続いているからこそ、応援してくださっている方たちに届けられるものがあることもやりがいに繋がります。