同じ思いを抱えて9年歩んできた9人で夢の武道館へ
――まずは、STREAM初登場となりますので、花怜さんの自己紹介からお願いします。
橘花怜(以下、橘) うぢら、みちのくのスターダスト!いぎなり東北産の橘花怜だっちゃ。宮城県産、食品サンプルが大好き。東北産のリーダーをやらせていただいています。コンセプトは「絶対アイドル」と「笑顔の王様」です。よろしくお願いします。
――今回は代表してお1人で来ていただきましたが、改めてグループの紹介もお願いします。
橘 私達いぎなり東北産は、東北を中心に活動している9人組のアイドルグループで、全員東北出身のメンバーが所属するグループです。レッスン生グループなのですが、「武道館に立つ」という目標を掲げて頑張ってきました。
――そして、その目標がもうすぐ叶うわけですね。そのお話も後ほどたっぷり聞かせてください。今回はせっかくのソロインタビューなので、是非、花怜さんがアイドルを目指したきっかけなどから教えてもらえますか。
橘 私がアイドルを目指したきっかけは、3月11日の東日本大震災です。当時、小学1年生だったんですけど、避難所で生活をしていて、幼いながらに周りの大人達が本当の笑顔じゃないのを感じていて…。私がみんなのために何かできることがあればいいのになと思ったのがきっかけです。最初は「自衛隊に入りたい!」と思って、実際に言いに行ったんですけど、「大きくなったら来てね」と言われて…。それで、その当時、私の母がアイドルが好きで「花怜がアイドルになってくれたら嬉しい」という言葉を聞いて、アイドルになったら、みんなのことを笑顔にできるかも知れないと思ったのが始まりでした。
――事務所の先輩でもあるももいろクローバーZの皆さんへの憧れも色々なところで語られていますが、ももクロさんとはいつ、どのようなタイミングで出会ったのですか?
橘 最初にアイドルにならせていただいた時、当時のファンの方からももクロさんのDVDをいただいて、ずっと映像で見ていました。「ココ☆ナツ」が一番好きだったんですけど、アイドルの殻を破ったパフォーマンスにすごく惹かれて、それから「ももクロさんを超えるアイドルになりたい!」とずっと言っていたんですけど、宮城県女川町で行われたももクロさんのライブを観に行かせていただいた時に、スターダストの方にスカウトしていただいて今に至っています。
――すごいストーリーですよね。その後、横浜アリーナなど色々なところで、ももクロさんと同じステージに立ったり、共演したりしているわけですが、どんな心境でしたか?
橘 もうバグっちゃいますよね(笑)。信じられないというか、夢みたいな感覚でした。リーダーについて悩んでいた時、あーりんさん(佐々木彩夏)に相談させていただく機会があったんですけど、「リーダーって色々な形があるから安心して。かれんくんはちゃんとリーダーができていると思うよ」という温かい言葉をかけていただいて、あのももクロのあーりんの言葉に何度も救われていると考えると本当にすごいことだなと思います。
――そんな東北産の活動も、もうすぐ10周年を迎えるわけですが、振り返ってみていかがですか?
橘 本当に色々なことがありましたけど、何があっても同じ状況下で、同じ思いを抱えているメンバーが横に8人いるので本当に心強いなと思いますし、メンバーのみんながいたからこそ、ここまで続けて来られたと思っています。もともと東北産のメンバーは、女優志望やモデル志望の子達で結成されたので、こうしてみんなで続けてこられて、夢の武道館に立てるということが本当に嬉しいです。
――その夢の武道館公演に向けて、最近は東京でのライブ活動も増えていますが、やっぱり東京でのライブは気合いが入るものですか?
橘 東北でのライブでは、素が出てしまっていると感じますが、東京ではピシッとしますね(笑)。東京は街並みも綺麗で、歩く人達のスピードも速いので、意識がピシッとなる感じがします。最近、東京ではフリーイベントをたくさん開催していて、特に「一見産」という初めましての方を優遇したイベントでは、女の子のファンも多いので、可愛い曲を多めにしたり、可愛い衣装を着たり、見せ方も工夫しています。私達がもともと持っていた体育会系っぽい曲と今の時代に合わせた可愛い曲を上手く使い分けていて、アイドルフェスとかでは、体育会系っぽい熱量をぶつけるようなセットリストで臨むことが多いかもしれません。かっこいいも可愛いもどんなジャンルも、時代に合わせて変化していけるのが東北産の強みかなと思っていますし、私達は「みんなで頑張ろう!」となった時の一致団結力が強いので、ライブの終盤などみんなの気持ちが昂ってきた時のパワーが凄いなと感じています。それが東北産らしさというか、東北産だからこそ出せるライブでのパフォーマンスなのかなと思っています。