慣れ親しんだ街や道でも意識して散歩すると楽しい

−−キャ・ノンさんの連載の写真を見ていると、日常のシーンを切り取った写真が多いですが、日常的に撮影したり、散歩されたりしているのでしょうか?

キャ・ノン 時間に余裕があるときは、よく散歩しています。目的を決めずに、ふらふらと気の向くままに歩くのが好きです。ツアーやイベントなど遠征先でも散歩したい気持ちはありますが、夜遅くに現地入りすることも多いので、意外とどこにも行けなかったりします。

−−ご自身のカメラもお持ちなんですか?

キャ・ノン あります。なので、本当は、足を運んだ先にカメラを持って行ったり、撮影しながら街を感じてコラムを書きたいなと思っていますが、なかなか時間的にも難しくて。歩くこと自体が好きなので、最近は近所を散歩することが多いです。全く知らない場所や街を散歩したら絶対楽しいだろうなとは思いますが、慣れ親しんだ街や道でも意識して歩くと楽しいです。

−−遠征先で美容院やネイルサロンなど新しいお店を開拓しているイメージがありますが、意図してやっていることなのでしょうか?

キャ・ノン いや、あまり(笑)。特に気にしたことはなかったです。東京にいると先延ばしにしてしまうことでも、遠征先で少し時間があると「今行っちゃう?」みたいな感じで、勢いに任せて動けたりします。この前、福岡に行ったときに少し時間ができたので「今だ!」って思って、髪を切りに行ったりピアスを開けに行ったりしました。

−−美容院やネイルサロンに限らず、初めて行くお店はどのように決めていますか?散歩でふらっと立ち寄る?それとも事前にしっかり調べますか?

キャ・ノン 「いいお店ないかな?」ってめちゃくちゃネットで調べてから行きます。新しいお店に行くのも、新規開拓がしたいっていうよりも、時間に余裕があるからって理由で行くことが多いです。あとは、ご飯屋さんにも自分で調べて1人で行ったりもしたいです。

−−馴染みのある街を歩くときはどんなことを考えていますか?

キャ・ノン 何かを考えながら歩くっていうよりは、歩きたいから歩くっていうのが多いです。歩きたいって思って街に出ると、視野が広くなる気がして。普段と違って自分の中で見たものや感じたことを文章化しやすくなります。なので、歩いているときは、なるべく考えごとはしないようにしています。