気づいたら誰とでも喋っているみたいな空気感だった

──お二人は今回が初共演ですが、お互いの第一印象はいかがでしたか?

島崎 初めて一緒にお芝居したのが、乙葉がセクシュアリティを打ち明けるという重要なシーンだったので、すごく緊張していたんです。だから挨拶程度で、あまり会話はありませんでした。撮影を重ねていくうちに、ISSEIさんから話しかけてきてくれて、とても話しやすかったですし、真っ直ぐな人だなと感じることが多かったです。ただ乙葉がキーとなるシーンが多かったので、「ここからここまでのシーンのときは話しかけないでください」と言うこともありました(笑)。

ISSEI ありましたね(笑)。

島崎 怖かった?

ISSEI いやいや(笑)。役に入っているのが伝わってきました。それ以外は話しやすくて、優しい雰囲気の方だなと思いました。僕たちに限らず、このドラマの現場自体、みなさん明るくて。監督さんを始め、スタッフさん、キャストさん全員がすごく良い雰囲気を作ってくれたので、リラックスして撮影に臨めました。気づいたら誰とでも喋っているみたいな空気感だったので、それが自然とお芝居にもつながっていったんじゃないかと思います。

──乙葉とハレが通うCoi-Caféには、パートナーがいることをオープンにしている店主・紘香(福田沙紀)と、過去の恋愛での失敗を引きずる常連・ナギ(渋谷謙人)が二人に寄り添います。Coi-Caféでの撮影はどんな雰囲気でしたか?

ISSEI ハレくんはCoi-Caféにいることが多くて、僕は渋谷さんと一緒にいるシーンが多かったんですけど、ホームのような温かさがあって、個人的に好きな空間でした。

島崎 乙葉にとって唯一安心できる場所なので、演じる私としても素直な感情を出せる場所でした。

ISSEI 渋谷さん、福田さんも明るくて、現場を盛り上げてくれるので、居心地が良いんですよね。バランスの取れた4人じゃないかなと思います。

――4人でいたときに、撮影以外で印象的なエピソードはありますか?

島崎 福田さんが韓国語を話せるので、ちょっとした韓国語ブームみたいなのがあって。

ISSEI 福田さんは自分のセリフを韓国語で言ってましたよね。

島崎 私も何となく韓国語が理解できるので、すごいなと思いました。

ISSEI 僕はケータリングでカレーが出たときに、渋谷さんと一緒にいたんですが、そのとき歯を白く保とうとしていたので歯に色がつくのが嫌で、サランラップをもらって上下に挟んで無理やり食べようとしたんです。そしたら渋谷さんにめちゃくちゃ笑われて……。「無理でしょう」「いやできますよ」というくだりを3回ぐらいやったんですが、結果的に僕が諦めて、普通に食べました。カレーはすごく美味しかったです(笑)。