先輩からの学び「目標を口にするのが大事」で“選抜入り”と“センター”への願いが現実に
――1st写真集『杏仁豆腐』の発売日、2025年9月20日は20歳の誕生日です。2022年3月にSKE48へ加入した当時は16歳でしたが、そこからの約3年半で自分の成長も感じますか?
大村 加入当時との一番の違いは、活動にかける気持ちだと思います。昔は「グループで目立ちたい」「もっと劇場公演に出たい」と、自分のことばかり考えていました。でも、今は「グループをもっと多くの人に知ってほしい」という気持ちが強くなったんです。他のメンバーが活躍しているのを見るのがうれしいですし、SKE48を広く知ってもらうために「自分も頑張りたい」と思うようになりました。
――いわば、主語が「自分」から「グループ」へと変わるきっかけもあったんでしょうか?
大村 後輩を引っ張る立場になったのは、大きな変化だったと思います。先輩に甘えるだけではなく、私も背中を見せなければと思うようになったのはわりと最近です。(グループの目標として)「バンテリンドーム ナゴヤに立ちたい」と、先輩の熊崎晴香さんや松本慈子さんが宣言されていたのも後押しにあって、研究生時代は視野が狭かったんですけど、正規メンバーへ昇格して「グループのために」と考えられるようになりました。
――グループのためにとの思いで、先輩として後輩を支えられていますか?
大村 頼られる先輩になりたいんですけど、接し方は探り探りです。私の経験が役に立つのならと思いますし、悩んでいるときは寄り添ってあげたいです。(2025年4月にスタートした)新 Team Eでは「SKE48 SUMMER Tour 2025」(2025年7〜8月)の大阪公演前日に新大阪駅で(長谷川)雅をご飯に誘ってお土産も一緒に選びましたし、(河村)優愛も公演終わりでたくさん話すようになりました。公演を一緒に作っていく仲間ですし、コミュニケーションをとれる時間をもっと増やしたいです。
――2025年2月に卒業された先輩、ずっと「憧れ」と公言していた末永桜花さんから学んだことは?
大村 桜花さんはセンターとしてグループを背負ってくださって、こうしたインタビューでも「歌番組に出たい」とおっしゃっていたんです。グループで歌番組へ出る機会が増えたのは、桜花さんの力もあったと思いますし、目標を声に出すのは大事だと学びました。最近は(2025年7月に愛知県名古屋市にオープンした)IGアリーナのように「大きな会場に立ちたい」と本気で宣言していますし、みんなで気持ちを合わせられればと思っています。
――実際に言葉にして、叶った目標もあったんでしょうか?
大村 ありました。研究生時代に初めての生誕祭(2023年9月の「We’re Growing Up ~2nd~」公演 大村杏 生誕祭)で「選抜メンバーに入りたい」と伝えたら、本当に叶ったんです。研究生として宣言するのは勇気がいるんですけど、私は「宣言すればファンのみなさんと一緒に目指せるはず」だと思って、口にしたら32ndシングル『愛のホログラム』(2024年2月)で初めて選抜メンバーに選んでいただくことができました。
研究生時代の「制服の芽」公演でのセンターも「絶対にセンターになる気でいます」と宣言して叶ったんです。加入前、グループのセンターとして活躍していた松井珠理奈(SKE48のOG)さんのポジションを目指して頑張ってきたし、公演のポジションが決まっていない時期にスタッフさんに宣言して、ダンスの練習も力いっぱいに頑張って、達成できたので「言葉にするのは大事」だと実感しました。