次世代エースと称されて20代に“無敵感”ある先輩・青海ひな乃の背中を追いかけて
――32ndシングル『愛のホログラム』リリース後、2024年4月にはTeam Sへの昇格を発表。以降、35thシングル『Karma』(2025年9月リリース)まで4作連続で選抜入りを果たし、2025年4月にはチーム替えによって新Team Eの活動もスタートしたのを振り返ると、昨年から今年にかけての変化がめまぐるしいですね。
大村 私たちは「ダンスのSKE48」と言われていますし、後輩の成長もあるので“周囲からの圧”を感じながら取り組んでいます。メンバーの熱量もすごくて、気合いだけでは追いつけないときもありますし、今はまだ「自分が強くなる時期」だと思っているんです。
でも、メンバーに支えられるときもあります。実は、1st写真集『杏仁豆腐』の撮影は、旧Team Sの劇場公演千秋楽の直後だったんです。新Team Eの「RESET」公演の振り付けVTRを見ながらヴィラで練習していたんですけど、旧Team Sのメンバーが「大丈夫?」と連絡してくれたのに励まされて、グローバルユニット「Quadlips」のメンバーとしてタイで活躍されている先輩の青海ひな乃さんからも「分からないことがあったら連絡してね」とメッセージをいただいて心強かったです。
――そして、34thシングル『Tick tack zack』収録の新Team Eによるカップリング曲『心よ 声を上げろ!』では、自身初のセンター曲を託されました。
大村 新Team Eでセンターになれるとは考えていなかったし、最初「大村にセンターをやってほしい」と言われたときは「私でいいのかな」と迷いもあったんです。でも、チームが変わった節目で<ふざけるな 今に見てろ>という力強いフレーズが入っている曲を任されたのは私らしかったし、新チームのスタートにふさわしい曲だと思いました。自分では背中で何かを伝えるタイプだと思っていますし、パフォーマンスで後輩やチームを引っ張っていきたいです。
――今や「次世代エース」ともささやかれますが、20歳を迎えて未来はますます明るそうですね。
大村 挑戦したいことがたくさんあります。10代ではじめたグラビアも続けていきたいですし、アイドルとして大きなステージにも立ちたいです。グループを知ってもらうためにはSNSでの発信やメディア出演も大事ですし、何でも挑戦して「グループの認知を広める役割」を担いたいです。最近「表現力が増した」と言っていただけるようになった、パフォーマンス面でも違った見せ方ができればと思っています。しっとりした曲でも魅せられるようになったと評価していただけるようになって、20代の深みも表現していきたいです。
――グループで、20代の“大人”として憧れる先輩もいますか?
大村 青海さんで、アイドルとしても人としても完璧です。研究生時代に出演した9〜11期生だけの「SKE48 超世代コンサート2022」(2022年12月)での思い出があって、8期生までの先輩がいない中でのコンサートに9期生のみなさんは緊張感を背負っていたと思うんです。でも、青海さんが9期生として「みんながやらなくて、誰がやるの?」と喝を入れてくださって、甘えていた私たちも「このままではダメだ」と奮い立ちました。リハーサルから手を抜かず、全力な青海さんの姿勢にも憧れます。弱音を吐いているところを見たことがありませんし、いつも明るくポジティブで、無敵感のある青海さんのようなアイドルになりたいです。
Information
SKE48 大村杏 1st写真集『杏仁豆腐』
2025年9月20日(土)発売
ロケ地は、“微笑みの国”と称されるほど親しみやすい国民性で知られるタイの首都バンコクとリゾート地パタヤ。「タイでのホームステイ生活」をテーマにバンコクのローカルな町や民家で生活したり現地の人と触れ合ったりする様子や、パタヤの澄み渡った綺麗なビーチや大型ウォーターパーク、またプールヴィラなどで休日を楽しく過ごす様子を撮影した。自身初となるランジェリーカットにも挑戦し、本人が熱望したAKB48の『ヘビーローテーション』のMV衣装をオマージュしたラブリーなランジェリーなどの大胆カットも――。20歳の節目を迎え彼女の“今”をこれでもかというくらい詰め込んだメモリアルな写真集が完成。
INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO