4人それぞれのターニングポイント、そして、約13年8か月の活動を“旅”で表すと?

――改めて、約13年8か月のキャリアを振り返ってみて、一番のターニングポイントを挙げるとしたらいつ頃でしょうか?

大黒 いつだろう…?(少し考え込んでから)1回目の日本武道館の頃、何もしても空振りで、普段あまり怒らないチーフマネージャーから何をしても怒られるという時があって…。でも、悔しさもあり、負けず嫌いなので食らいついていった時期がありました。振り返ってみると、結果的には自分の身になっている部分もたくさんあったので、武道館公演が終わった後にはすごく感謝できる自分に変われていて、そこがひと皮むけたターニングポイントだったのかなと思っています。

坂本 私は大学を卒業するタイミングですね。学生課に呼ばれて、就職先を紙に書く時に「タレント、スターダストプロモーション所属」と書いたんです。芸能活動と学生を両立させてやってきたのが、TEAM SHACHI中心の生活に変わっていったので、そのタイミングが大きなターニングポイントでした。ちょうど改名したタイミングでもあったので、メンバーの役割や担当がより明確になってきた時期でもあって、アイドルではあるけれど、本当に組織として動き始めたような時期だったのかなと思っています。

――とてもリアルなお話ですね。

咲良 私はたくさんのターニングポイントがありましたけれど、一番は2013年の県体(「チームしゃちほこ 愛の地球祭り2013 in愛知県体育館」)ですかね。本にもなっているし、エンタメっぽくもなってしまっていますけど、本当に、脱退しようかと思っていた時期だったので…。でも、途中で辞めることはせずに最後までやり続けようと思えたので、それを決めた時が一番大きかったです。

秋本 私はやっぱり、コロナ禍かな…。同期や先輩のアイドルグループが解散してしまったり、辞めてしまったりする中で、私達の中ではそういう話は一切出なくて、前に進むためだけの話をずっとしていました。このチームにいればまだまだ笑っていられるから、もうちょっと頑張りたいと思ったことを覚えています。当時はやりたいことが全然できなくて、私達のライブの真骨頂でもあるコールができなかったんですけど、それでも、違う楽しみ方を探せるグループなんだと実感しましたね。

――声出しが解禁された時の最初のライブは覚えていますか?

大黒 フェスでしたね。1曲目が「START」で、1人ずつ私達の名前を呼んでもらえる曲なので、みんなイヤモニを取ってタフ民の声を聴いて…。あの時はとても嬉しかったです。

――そのお話は想像しただけでもグッときますね。それでは、本当に最後の質問です。もしかしたら、ちょっとだけ難しい質問かもしれないですが、皆さんのアイドル人生を旅に例えるとすると、どんな旅だったと言えるでしょうか?これは是非、挙手制でお願いします。

咲良 (真っ先に手が挙がる)はい!私は“成長ジャーニー”です。きっと、10年目とかで終わっていたら思えなかったんですけど、コロナ禍を乗り越えたり、プライベートレーベルを立ち上げたり、しがみついて来なかったら迎えられなかったことがたくさんあって…。ただ楽しいだけではなく、みんなで踏ん張った時期もあったので、このTEAM SHACHIの経験があれば、おばあちゃんまで全然余裕な気がしています(笑)。ここでいったん第一の人生は終わりますけど、第二の人生は成長した人間として迎えられそうです。本当にこれから何でもできるという自信と経験をくれた素敵な時間でした。

大黒 はい!私は“ファミリージャーニー”です。

秋本 それ、ただの家族旅行じゃない?

一同 (笑)。

大黒 私達の関係性って、言葉で表すのが難しくないですか?友達とも親友とも違うし、私は本当に第二の家族だと思っているので、メンバーが何を考えているのか分かるし、私が何を考えているのかを分かられてもいるし…。辛いことも逆境も4人でなら乗り越えられたし、チャンスに変えてこられたので、この存在は12月13日を過ぎても変わらないと思っています。ここまでの存在にはもう絶対に出会えないので、大切な仲間達、一生の一番の宝物だと思っています。だから、“ファミリージャーニー”です。

坂本 はい!私は“レインボージャーニー”です。

一同 めっちゃいい(笑)。

大黒 ハルっぽい。

坂本 色々な場所に行って、色々な思い出があるというのはもちろんなんですけど、情熱の赤とか、悲しい青とか、様々な色の感情のすべてをTEAM SHACHIの活動中に経験したなと思っています。多分、この活動をしていなかったら、本当に情熱的な真っ赤な経験することはなかったと思うし、悔しい時にはみんなで一緒にとことん暗い色も経験したなと思うので、たくさんの色の思いを経験できた“レインボージャーニー”です。

秋本 はい!私も考えました。

――“成長”、“ファミリー”、“レインボー”と来て…、さぁ、秋本さんは何でしょうか?

秋本 “行き当たりばったりジャーニー”です。

一同 (爆笑)。

大黒 もう一言で全部分かった(笑)。

秋本 本当に始まりから今の今まで、いい意味で、行き当たりばったりなことが多かったなと思っています。とても雑食なチームなので、面白そうだからやってみよう!といった感じで動いたことで、そこで御縁が生まれてさらに繋がっていって…、13年間本当に色々な経験をさせていただきました。すべてが計画的だったわけではなく、行き当たりばったりなこともあったからこそ、楽しく旅を続けることができたのかなと思っています。

――最後の最後まで、TEAM SHACHIらしいインタビューになったと思います。本当にありがとうございました。

一同 ありがとうございました。

Information

<RELEASE>
FINAL EP「DERA Journey!!!!」
2025年9⽉22⽇(⽉)発売
※Mカード および 配信 SDPM-1008 ¥3,000(税込)

M1:翔け抜けてスターマイン
M2:晴れ晴れ
M3:友達万博
M4:きっと神回クライマックス♡ (冷めたポテトの復活⽅法 / 秋本帆華・⼤⿊柚姫)
M5:CABRIOLET (はなおん♪ / 咲良菜緒・坂本遥奈)

<LIVE>
TEAM SHACHI 解散ライブ
「TEAM SHACHI最終SHOW〜晴れ晴れ」

⽇時:2025年12⽉13⽇(⼟)
開場:17時15分(予定)
開演:18時00分(終演20時30分予定)
会場:愛知・名古屋城 ⻄之丸広場 野外特設ステージ

公式サイト

TEAM SHACHI

スターダストプロモーションの女性アイドルセクション「STAR PLANET」に所属するガールズユニット。愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈の4人組。2018年10月に前身グループ・チームしゃちほことしての活動を終了し、TEAM SHACHIに改名して再スタートすると、2019年2月にミニアルバム「TEAM SHACHI」をリリース。2022年夏に、プライベートレーベル・ワクワクレコーズを立ち上げると、2024年2月にワクワクレコーズ設立後初のアルバム「笑う門には服着る」をリリース。そして、2025年12月13日、地元・愛知県の名古屋城にて解散ライブを行い、約13年8か月の活動にピリオドを打つ。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:ATSUSHI OINUMA