冬の失恋ソング、ボカロカバー、ラップ、かわいいソング…『MY GLEAM』収録曲を深掘り
――ここからは、収録曲を1曲ずつ深掘りさせてください。まずは1曲目の「ともだちごっこ」。先ほど失恋ソングだと言っていましたが…。
岡咲 私には冬のイメージの曲がなかったので、バラードの恋愛ソングを歌いたいなという気持ちもあり、プロデューサーさんとも話して、塚田耕平さんに楽曲制作をお願いしました。成就している歌よりも、していない歌の方が自分は聴いていて刺さることが多かったので、聴いた瞬間にとてもいい曲だなと思いましたし、実際に歌ってみて、役者として主人公の立場で歌うスイッチを心地良く押してくれる曲だなとも感じて。情景描写がリアルなので、季節の温度や空気感を想像しながらレコーディングを進めていきました。

――情景が浮かぶ曲なので、入り込みやすい感じでしたか?
岡咲 とても入り込みやすかったですし、この曲の主人公は若くて、本当に相手のことが好きだからこそ、もどかしいんだろうな…と想像しながら歌いました。特にDメロの「「好きになってごめん」って思う…」のあたりから、自分の思いを畳みかけていくところがすごく好きですね。負けヒロインに徹していても、それはそれで綺麗だなと思うんですけど、その欲というか思いを言ってくれるのが気持ちいいなと感じました。実際に今恋愛をしている人や過去に浄化されていない思い出がある人が聴いたら、ここはグッときてくれるかなと感じています。
――そして、2曲目「⽩い雪のプリンセスは」は、ボカロ曲のカバーですね?
岡咲 ボカロのカバー曲を収録するのは昨年のミニアルバムから2曲目になりますが、今回も5曲中1曲はカバーにしようと先に決めていました。他の4曲が揃っていく段階で、候補曲は他にも何曲かあったんですけど、『MY GLEAM』というアプローチを背負ってくれる曲を考える中で、私が中学生の頃から大好きだったこの曲がピッタリ合うかなと思い、選びました。
――実際に歌ってみていかがでしたか?
岡咲 自分的には、アーティスト岡咲美保の歌声にナチュラルにハマったなと思っています。キャラクターチックに歌ったわけではないんですけど、とても馴染んだなという印象です。

――続いて、3曲目の「Tictac」。この曲もラップなど新たな挑戦が感じられる楽曲で新鮮でした。
岡咲 「Tictac」は園田健太郎さんが作詞作曲編曲を手がけた楽曲です。もともと、私は園田さんの楽曲が好きで、自分が出演しているコンテンツの楽曲も担当されている方で、今回の『MY GLEAM』の中では、一番影になってくれるような曲をお願いしました。重いテーマを投げかけたんですけど、ジャズっぽい感じとか、メロラップの要素を入れて、落ち過ぎずにかっこよさも保ったとても良いバランスで作ってくださいました。感情的に歌をぶつけ過ぎると聴いている人が疲れてしまうので、私はあくまでおしゃれに包み込むような感じの歌い方で、歌詞が伝わるように心がけて歌いました。
――苦戦した部分もあったのでしょうか?
岡咲 メロラップの「どうしようもないことがみたいなところも…」の部分はやっぱり難しかったですね。これがもしキャラクターソングだったら、そのキャラの背景とかが聴き手の皆さんにも染みついている中でのことなので、あまり違和感を抱かないと思うんですけど、そういった背景が無い中で、この1曲で完結しなくてはならないので、声色も含めてどんな風に歌おうかと悩みましたし、単純にリズムの取り方も難しかったです。でも、こういう楽曲は聴くのも大好きだったので、自分的にはとても満足できる仕上がりになったなと思っています。
――そして、4曲目が「きゅんきゅるかわいい」。令和のアイドルシーンでは「かわいい」に振り切った楽曲が数多く歌われていたりもするので、こういう楽曲の岡咲さんもとても新鮮でした。
岡咲 ありがとうございます。最終的にここにたどり着くまでは難しかったんですけど…、もともと「かわいい」というフレーズをたくさん使った曲を自分でも歌ってみたかったのと、お祭りソングのような、現実逃避ソングのような曲を『MY GLEAM』の中にエッセンスとして入れるのも違和感として逆にアリかもしれないなと思ったので、この位置(4曲目)に入れました。こういう世界観の歌は初めてなので、ライブではとても可愛いアプローチで歌っていますし、元気がない時にこの曲を聴いたら嫌なことも忘れられるような…そういう曲になってくれたらいいなと思っています。
――ライブでも特に盛り上がるでしょうね?
岡咲 昨年末のファンミーティングで初披露させていただき、その後フェスなどでも披露させてもらったんですけど、ファンの皆さんも「かわいい、かわいい」と言ってくださって、独特な一体感が生まれていました。私は推し活をしている人の表情が大好きなので、ライブを観ているファンの方達の顔もとても可愛いなと思いながら歌っています。この曲は、小さい子どもでもリズムに乗れるようなテンポ感なので、自分は小さい頃の発表会で、親が「頑張れ、みほちゃん!」って応援してくれているような感覚を思い出しました(笑)。
