この春、新生活を迎える若者に贈る言葉を選ぶなら?

――初のビジネス書を出したことで、GAKUさんの中で今後どのような変化が起こりそうですか?

GAKU 自分が作る音楽も変わってくるような気がしています。もちろん今すぐにということではないですけど、この本を出して、読んでくれた人達との会話の中から思うこともきっとたくさんあるだろうなと感じています。よく言われることですけれど、日記を書くと自分の悩みがすっきりするようなところがあると思うんですよね。それと同じで、本を書くという作業は本当に自分と向き合い、心が紐解かれるような感覚でした。文章や言葉が出ない時は全然出なくて悶々として、乗っている時にはぶわーっと言葉が溢れてきて、あとで読み返してみても自分自身がすっきりするというか、ある種デトックスみたいな作業でとても楽しかったです。1人で書いている時もそうですし、編集の方とのやり取りもとても楽しかったですね。

――作詞の作業とは全然違いましたか?

GAKU そうですね。ラップの歌詞は韻を踏むことも意識しますし、口に出して発しながら書いたり、最近ではギターを弾きながらコードも考えながら書いたりするので、違いますよね。でも、本を書くために脳みそというか頭の筋肉をたくさん使ったので、その後の曲作りがとにかく楽しくて、実はこのビジネス書のテーマソングを自分で作ってみたんです。これがなかなかいい出来で、もうトラックダウンもほぼ終わったので楽しみにしていてください。

――その曲はとても興味深いですね。早く聴いてみたいです。もうすぐ就職や転職など新生活シーズンとなりますので、是非この春に環境が変わったり、新たな挑戦を控えたりしている若者に贈る言葉をこの本の中から選んでみてもらえますでしょうか?

GAKU (ページをめくりながら…)これどうですか?「トラブル、困難、厄介ごと―。チャンスはピンチみたいな顔をしてやってくる。」。これから社会に出る人達にピッタリな言葉なんじゃないでしょうか。振り返ってみると、自分を成長させてくれた時って、だいたい困難な時が多いですよね。先輩に無茶ぶりされたことや自分のキャパを超えた試練を与えられた時とかに、人は力を発揮すると思っていて…。ピンチなんだけど、振り返るとチャンスだったということがたくさんあったなと思っています。僕がここまで来れたのは、本当にそういうことの連続だったと思うんですよね。ピンチみたいな顔をしてくるけど、それはチャンスだよっていう…。あとは、時にはイージーに考えることも必要なので、「青年よ、たいしたもんだ。」という言葉も贈りたいなと思います。

――ありがとうございます。では、そろそろまとめに入っていきますが、2026年のGAKUさんの音楽活動の予定も教えてください。

GAKU この本をきっかけにして、曲ももうできちゃいましたからね。本を書いたことで、悶々としていたことがすっきりしたので、今は曲を作りたいという気持ちがさらに強くなってきています。昨年、配信シリーズで曲を出してきたので、今年中にアルバムまで漕ぎ着けたいなとは思っています。これからまだ調整していく段階ですけど、ツアーもまたやりたいので、スタッフとも相談中です。今年も止まらずに進んでいきますので、諸々発表されるまで楽しみに待っていてください。

――昨年末にはCADNY TUNEとの意外なコラボも話題になりましたね?

GAKU いやぁ、あれは楽しかったですね。アイドルの方との接点はほぼないですし、特にあの撮影のすぐ後に「NHK紅白歌合戦」への出演が発表されたので、そんな今勢いのあるアイドルグループとの共演はとても刺激的でした。長女からは「パパ最高!」と言われました(笑)。ファンの方の反響が少しだけ心配で、普段はYouTubeのコメント欄とかは見ないんですけど、気になって見てみたら意外と褒められていて良かったです(笑)。

――ビジネス書というGAKUさんにとっての新たな名刺ができた感じだと思いますが、音楽、サッカー、旅。そして、この本を携えて2026年をどんな1年にしていきたいですか?

GAKU きっとこの本がさらに新たな出会いや縁を運んできてくれると信じています。縁というのは、自分の心のドアを開いていないとスルーしてしまうので、まずは自分が色々な人達と出会えるように、清く正しく、健康でいたいなと思っています。そして、その縁が新しい刺激になって、創作の意欲を高めてくれるだろうなと感じています。やっぱり僕にとって人生の大切なもののひとつが創作なので、今年はさらに曲をたくさん作っていきます。ちなみに、今年はワールドカップイヤーなので、本の帯を日本代表カラーの青にしてみました(笑)。色々なパターンを提案されたんですけど、ここだけは譲れないと思って…。世界で活躍する日本代表の姿を見たら、きっとまた熱くなれると思いますし、サッカーからもらったパワーもひとつの縁だと思うので、それをまた還元できるように頑張ります。

Information

<BOOK>
『人生で後悔しないために読んでおきたい88の言葉』
著者名:ガク・エムシー
判型:四六判/並製/208ページ
発売日:2026年2月20日
販売価格:本体1,600円+税 
ISBN:978-4-7991-1383-7
発行:株式会社すばる舎

●内容
言葉のレジェンドが贈る「やる気」と「行動力」が湧き出るメッセージ。挑戦したいけど一歩が踏み出せないとき、自分の軸を見失いそうなとき、失敗が怖いとき、人間関係に心が疲れたとき――さまざまな瞬間に寄り添い、前へと導くメッセージを収録。人生という旅を続けるすべての人の背中を、優しく押し続ける一冊。

●目次
第1章 今すぐ動きたくなる言葉
第2章 夢ややりたいことに挑戦したくなる言葉
第3章 自分らしく自由になれる言葉
第4章 続ける力が湧き出る言葉
第5章 困難や失敗を乗り越える言葉
第6章 心も体も休まり、気持ちが軽くなる言葉
第7章 人間関係の波を乗りこなし、成長する言葉
第8章 大切な人とのきずなをつむぐ言葉

GAKU-MC

東京都出身。アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンド。1992年にヒップホップグループ・EASTENDを結成し「Beginning of The END」でCDデビュー。1994年にEASTEND X YURI名義で発表した「DA.YO.NE」がミリオンセラーを達成。1999年に「僕は僕で誰かじゃない」でソロデビュー。2024年10月にソロ活動25周年を記念したアルバム「Master of Ceremonies」をリリースし、11月に全国6ヶ所をまわるツアー「GAKU-MC LIVE TOUR 2024『Master of Ceremonies』」を開催した。2025年7月には、本田圭佑が考案した新しい4人制サッカー「4v4(フォーヴイフォー)」のゴールドランク大会応援ソング「4v4」をリリース。また、自身が発起人となり、キャンドルと音楽で心を繋ぐ音楽イベント“アカリトライブ”を立ち上げ、音楽による日本復興活動を続けている傍ら、音楽とフットボールを通じて人々を繋げることを目的とした団体MIFA(Music Interact Football for All)を立ち上げ、明治安田J1百年構想リーグ月間表彰選考委員会特任委員に就任するなど日本サッカーの発展にも貢献。桜井和寿(Mr.Children)とのユニット・ウカスカジーとしても活躍している。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:ATSUSHI OINUMA