一つひとつの恋に対して真摯に向き合う姿勢が伝わればいいなと思った

――梅澤さんは千波にどんな印象を持ちましたか。

梅澤 千波は一生懸命になるってこういうことだなと思わせる女性だと思いました。とにかく真面目で、恋愛は求めているけど、誰でもいいわけじゃない。どこでもいいから突っ走っているのではなくて、本当に人から求められたいんだなと。

加藤 うんうん。千波ってそうだよね。

梅澤 恋愛に対しても一生懸命で、そこがかわいらしいです。27歳だけど無邪気さもあるし、お茶目なところもあって。人は綺麗に生きたいと思いがちだけど、そんなにうまくいかないというリアルさがちゃんと出ているから、愛おしくなるキャラクターでした。

加藤 台本を読んだ時は、「千波ってなんて奴だ」という第一印象だったけど、美波が演じたことによって、千波に深みが出て。真面目でありながら、抜けているところもあって、演じる人によってキャラクターがこんなに愛おしくなるんだなと思いました。

――西垣さんは光を演じる上で、どんなことを意識しましたか。

西垣 同性愛の方だと、なんとなく雰囲気で伝わればいいなと思っていました。爪をよく見るとか、そうと分かるようなしぐさを少し入れていました。

梅澤 確かに、よく爪を見ていた!

西垣 光はネイルをしていたから見る理由はあるし、不自然ではないらしさを、さりげなく入れていました。

加藤 すごいね。そんな細かいところまで考えていたんだ。だから光って感じがしたんだね。

西垣 ありがとうございます!

――加藤さんは、どんな役作りを考えましたか。

加藤 今回は今までとは全然違うアプローチで役作りをしようと決めていました。それが成功しているかどうかは分からないですけど、このドラマが新年一発目の撮影だったので絶対にいいものにしようという思いが強くて、彩世のかわいさはどこにあるのだろうと、感情の裏の裏まで深く考えました。

――梅澤さんはいかがですか。

梅澤 先ほど小夏ちゃんが「千波ってなんて奴だ」と話していて、私も千波は恋多き女の子で、いろんな男性のところに行くなと思いました。ただ、めちゃくちゃに見えてほしくないという気持ちがあって。一つひとつの恋に対して真摯に向き合う姿勢が伝わればいいなという気持ちで撮影に臨みました。ただ同じ言葉を発していても、みんな全然違う感情を持ちながら言っているから正解がなくて。それを探しながら演じるのは難しかったですが、信頼できるスタッフさんばかりだったので、その中でいろいろチャレンジできたと思います。

――現場の雰囲気はいかがでしたか。

梅澤 素敵すぎる現場でした。気を使うことなく、ピリピリすることもなく、すごくバランスがよくて。みんなが声を出しながら、てきぱきと動いている現場で。居心地がよくて、皆さんの温かさがこの作品にたくさん出ているんじゃないかなと思います。みんなの向いている方向が「いい作品を作ろう」というところで、同じ目線で歩んでいる感覚があって、士気も上がりました。