結成4周年を迎えた原因は自分にある。
7月7日に結成4周年を迎えた7人組ダンスボーカルユニット・原因は自分にある。が、ファンクラブイベント『ゲンジブ観測所 Presents 私立げんじぶ学園∽天の川学園』をLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行った。昨年7月7日のFCイベントでは、会場を年に一度開校する“私立げんじぶ学園”に見立て、趣向を凝らしたライブ構成で観測者(げんじぶファンの呼称)との距離を縮めた彼ら。2年目となる今年は、げんじぶ学園と似て非なる“天の川学園”をテーマに、グループでは初挑戦の朗読劇やグループ内のタレコミ企画、ゲームコーナーと、通常ライブとは一味違う要素を交え、メンバーや観測者との絆の物語を描き出した。
開演のブザーが鳴り、昨年のFCイベントの模様から星空へとモニター画面が移り変わると、モノクロの制服に身を包んだメンバーによる朗読劇からライブは幕開け。1年前を懐かしく思い返しつつ「今、見上げている違う星のどこかで、げんじぶにそっくりな7人が、げんじぶにそっくりなグループを作っていたら?」という想像から、私立天の川学園で活動し、全員が“北斗”の名を持つ銀河一のユニット“北斗七星”が現れる。底抜けに明るいフェミニンキャラで場内に“可愛い!”の声を湧かせる大倉北斗、優雅にラーメンを愛する小泉北斗、ウインクで悩殺するフレッシュ担当・桜木北斗、どんな光にも柔軟に合わせる謎のマジメ担当・長野北斗、大人の余裕と子供心のギャップで笑わせる武藤北斗、そしてエレガント担当のイケボリーダー・吉澤北斗と、自己紹介から個性の強さは明らか。各々が己の輝きこそ一番と主張してケンカになり、渋滞に巻き込まれて到着が遅れている自撮り担当・杢代北斗もナレーションで参加して、以降、私立げんじぶ学園と天の川学園を行き来する“げんじぶバース”が繰り広げられていく。
まずは「別世界のそっくりさんに負けず、俺たちもこの特別な日を最高にしていこう!」(大倉空人)と、げんじぶ学園の教室に戻って新入生となった観測者たちを祝してからは、1限目“じぶペディア”の授業がスタート。これはウィキペディアに載るかもしれないグループ内のマル秘情報をメンバー同士でタレコミし、公式情報として認めてOKか解釈違いかを観測者がペンライトを振って判定するというものだ。最初に“どこの現場へ行っても必ず「僕のスマホどこですか?」というメンバーが現れる”というタレコミが上がるが、実際、この日は吉澤要人が探していたらしく、「スマホを無くすグループです!」とタレコミ主である武藤潤は断言。“(前身グループの)BATTLE STREETなりたての時に、 一番一緒にいた時間が長いトリオは空人・(杢代)和人・(小泉)光咲である”と小泉が証言した際には、「4年前のデビュー発表の日、何かあると聞いていたから、3人で“もし改名だったら先輩グループに倣ってアルファベットじゃないか”という話をしてたんですよ。そしたら、まさかの漢字だった!」(大倉)という裏話も。また“大倉空人は桜木雅哉にラーメンを奢ってもらったことがある”という話では、ラーメンマニアの小泉が「どういう系?」と食いつき、“長野凌大は最近、単語帳をようやく買った”という桜木のタレコミには、客席から唯一“解釈違い”の判定が下された。
その長野は、企画の趣旨を勘違いして“小泉光咲は『萩の月』を常備してある”“武藤潤はサウナで見知らぬ人に代謝を良くする方法を聞かれた”等、嘘の証言を用意してきたことが判明。「“長野凌大はポンコツ”を公式情報にしていいと思う人!」という吉澤の問いに、当然ながら満場のペンライトが振られた。さらに“長野凌大は別れ際、必ず2度振り返ってくれる”という吉澤のタレコミは、ステージ上で再現されることになり、桜木のうるさい駅員アナウンスや、電車のドアになって吉澤を挟む武藤に場内は爆笑の渦に! 趣旨から離れた“げんじぶ劇場”の小芝居に大盛り上がりとなったが、こんなメンバーのやんちゃな素顔が見える脱線ぶりも、観測者だけが観ているFCイベントならではのものだろう。