B.O.L.T楽曲を歌い続けることへの思い
――今年はライブ活動が特に充実した1年だったのではないかなと思いますが、振り返ってみて、いかがですか?
内藤るな(以下、内藤) 去年の11月3日に、初めて内藤るなとしてソロで『GIG TAKAHASHI』というアイドルフェスに出演させていただいたんですけど、あれからちょうど1年経ったんだなと思うと感慨深いです。そこから、本当に色々な経験をさせていただいて、とても濃い1年になりました。
――去年11月の『GIG TAKAHASHI』から、ソロアイドルとしてのライブ活動が本格化した感じだったのですね。
内藤 そうなんです。最初は、私1人で何曲も歌い続けることが出来るのかな?来てくださったファンの皆さんに満足して帰ってもらえるのかな?と不安だったんですけど、12月には『Luna FESTIVAL 2023』というワンマンライブを無事に開催できて、年明けからは『GIG TAKAHASHI』の全国ツアーにも参加させていただきました。そこから1人で歌う機会が一気に増えましたし、ほぼ毎週末、多い時は2日連続で昼と夜の2公演ずつ30分間のステージを任せていただいたので、この経験はとても大きかったと思っています。
――不安もあったとのことですが、実際に1人でライブをしてみて、最初の頃はどうでしたか?
内藤 自分的には、最初の頃から準備したものをすべて出し切れていたかなと思います。リハーサルの時は体力面が心配だったんですけど、思っていたよりも大丈夫でした。今まで4人で歌っていたB.O.L.Tの曲を1人で歌うようになったので、息が上がってしまったりして、ちゃんと歌えるのか不安な部分もあったんですけど、やっぱり本番が始まるとアドレナリンが出まくっていることもあり、ライブが終わった後は、あと何曲か全然歌えたなと思ったりもして(笑)。あとは、私がどうしても歌えないパートがあったりすると、ファンの皆さんが即座に歌ってくださったりもして、とても感動しました。新しいライブの楽しみ方というか、参加型・体験型のライブとして、これからも楽しんでもらえるのかもしれないなという発見もありました。
――そうした色々な経験が、初の対バンツアー『Three-Luna style TOUR』にも繋がっていったのだと思いますが、これはいつ頃から計画されていたのですか?
内藤 年始に1年間の計画をスタッフさんとお話していた時に、私が「定期的にB.O.L.Tの曲やこれまでの曲を届けられるようなライブをやりたい」とお話したところ、スタッフさんから「それなら、ソロツアーをやりませんか?」と言っていただいたのが最初です。正直、そんな話になるとは思ってもいなかったので、自分にできるのかとても不安でしたけど、やるからにはたくさん準備をしていいツアーにしようと思い、気合いが入ったのを覚えています。
――やっぱり、ファンの皆さんにとっては、B.O.L.Tの楽曲をもう一度生で聴ける、しかも、バンド演奏で聴けるというのはとても嬉しいことだったと思いますが、反響や反応はいかがでしたか?
内藤 昨年の『Luna FESTIVAL』でもバンドで歌わせていただいたんですけど、その時は直前のリハーサルで、バンドメンバーの皆さんと初めてお会いする感じでした。でも、今回はツアーということで、ほぼ同じメンバーの皆さんと一緒に全国を回ったので、私達の仲も深まってチーム感が出てきたので、それがファンの皆さんにも伝わって、安心して応援してもらえたんじゃないかなと思います。もちろん、最初は私もドキドキでしたし、ファンの皆さんもドキドキしながら観てくださっていたと思いますけど、ライブを重ねるごとに、私もバンドメンバーの皆さんもファンの皆さんも全員が純粋に音楽を楽しむ空間ができあがっていったんじゃないかなと思っています。
――改めて、B.O.L.T楽曲を歌い続けるというのはどんな思いでしょうか?
内藤 最初は、B.O.L.T楽曲を歌い続けると言ったからには、しっかりと1人で歌いこなさなくてはいけない、伝わるように歌わなきゃいけないということばかり考えていたんですけど、途中からはバンドサウンドにも背中を押されて、純粋に歌詞の意味をその場で嚙み砕いて、ファンの方に伝えることができるようになってきました。最初は、懐かしいとか寂しいといった気持ちで歌っていた歌詞も、今では明るく前向きな気持ちで歌うようになったりもしています。ツアーを通して、私の中でも曲の解釈の仕方やファンの皆さんへの伝え方が変わってきたと思っています。