1部はAKUMATICAとの対バンでアンコールではスペシャルなコラボも

スターダストプロモーション所属のソロアイドル内藤るなの全国対バンツアーがスタートした。「るんぱん」の愛称で親しまれている内藤るなは、スターダストのアイドルグループ・みにちあ☆ベアーズ、3B junior、ロッカジャポニカの活動を経て、2020年、4人組グループB.O.L.Tとしてメジャーデビューを果たす。昨年4月のB.O.L.T解散以降は、ももいろクローバーZの佐々木彩夏がプレイング・プロデューサーを務める浪江女子発組合のメンバーとして活動しながら、ソロアイドルとしても、アイドルフェスや対バンライブに出演するなど、精力的な活動を続けて来た。

そして、今年、そんな内藤るなのキャリア初となる対バンツアーが実現。タイトルは、『Three-Luna Style TOUR』。タイトル通り、3つのスタイルでライブを行う、ソロアイドル内藤るなの魅力がギュッと詰まったライブツアーとなっている。1部はアイドルグループとの対バン、そして、2部がバンドとの対バン。さらに、1部2部ともに、オープニングで、内藤るながDJプレイをするという、まさに「Three-Luna Style」。全国5箇所で、全10組のアイドル・バンドとの対バンライブを繰り広げてゆくのだが、ここでは、5月25日(土) 、栃木県のHEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2で行われたツアー初日のライブの模様をレポートする。

まずは、昼の部・1部のレポートから。オープニングは、内藤のDJプレイからスタート。ツアー初日ということで、会場内には多少の緊張が漂っていたが、B.O.L.Tの楽曲やスターダストの先輩グループの楽曲を次々と繋いでプレイし、会場を温めてゆく。そして、最後の1曲ももクロの「労働讃歌」では、振りとコールも加わり、会場が完全に温まったところで、対バン相手のAKUMATICAのライブがスタート。”悪魔的な中毒性”がキャッチコピーの注目の3人組アイドルグループだ。

HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2は、多くのロックバンドが全国ツアーで訪れる栃木県を代表する老舗ライブハウス。バンドサウンド中心のAKUMATICAの楽曲が映える。途中のMCでは、メンバーの映由月が、スターダストのアイドルグループのライブに通う「スタダDD」だった過去をカミングアウト。ライブ現場の客席側ではなく、ステージ側に立っていることがとても感慨深いと語ったのが印象的だった。

そんなAKUMATICAが、客席と内藤に向けた熱いパフォーマンスで会場を盛り上げると、いよいよ内藤のステージへ。1部はアイドルとの対バンということで、王道アイドル的なふりふりスカートの新衣装で登場した内藤が、1曲目に歌った曲は、ロッカジャポニカの「ワールドピース」。イントロが流れた瞬間に、会場からは大きな歓声が上がった。途中、「こんなにも早く、この曲を歌えるとは思わなかった」と言いながら、ロッカジャポニカやB.O.L.T時代の人気曲を次々と披露。るんぱんコールとクラップで、前半から会場に一体感が生まれる。今回のツアーに向けて、ファンそれぞれがセットリストを予想しながら、ライブに臨んだと思われるが、前半の3曲で一気に心を掴まれ、ツアーへの期待値が高まった古参ファンも多かったことだろう。

MCパートで、改めて、今回のツアーへの思いや意気込みを語ると、後半戦がスタート。会場を煽りながら、引き続き、ロッカジャポニカやB.O.L.Tの楽曲と合わせて、この日は、私立恵比寿中学の「禁断のカルマ」のカバーが披露された。意外な選曲に、イントロが流れた瞬間から、ファンからは歓声が上がる。そして、会場中のファンが両手を挙げて盛り上がるB.O.L.Tのライブ定番曲で本編は終了した。

そして、アンコールでは、さらなるスペシャルな展開が待っていた。AKUMATICAを呼び込むと、AKUMATICAの人気曲「瞬間アンビシャス」を4人でパフォーマンス。その日限りのコラボレーションが見られるというのも対バンライブの醍醐味だ。内藤が4人組の1人として歌う姿に、思わずグッと来てしまったファンも多かったのではないだろうか。両ファンにとってたまらない、貴重なコラボとなった。

今回のツアーは、途中、撮影可能タイムが設けられているのも特徴だ。ライブハウスということで、とにかく距離感が近い。目の前で歌って踊る内藤の姿を目に焼き付けると共に、写真に収められるというのもファンにとっては魅力的だろう。もちろん、ライブ後には特典会も開催される。