今年で5回目となる『Luna FESTIVAL』。第1部のゲストはTEAM SHACHI、第2部には、千浜もあなと青山菜花がゲスト出演
今年はソロアイドル内藤るなとして多くのアイドルフェスに出演したほか、アイドルとバンドとの対バン形式の全国ツアーも開催。さらに、ももいろクローバーZの佐々木彩夏が総合プロデューサーを務める浪江女子発組合のオリジナルメンバーとしても精力的にライブ活動を行い、TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)をはじめとした多くのアイドルフェスにも出演を果たしてきた。浪江女子発組合としては、新体制後初となるEPもリリース。各地でリリースイベントを開催し、リリイベでは佐々木も特典会に参加し、アイドルファンの間で大きな話題となった。そして、2024年、ライブアイドルとして活動を続けてきた内藤るなにとってのソロとしての集大成とも言えるのが、今回の『Luna FESTIVAL 2024』だ。
B.O.L.T時代から開催され今年で5回目となる『Luna FESTIVAL』。今回は第1部のゲストとして、スターダストの先輩アイドルグループTEAM SHACHIが出演。第2部には、浪江女子発組合のメンバーとして共に活動する千浜もあなと青山菜花がゲスト出演した。今回は両部共にソールドアウトとなった『Luna FESTIVAL 2024』の模様をレポートする。
まずは、TEAM SHACHIとの対バン形式で行われた第1部のレポートから。最初に登場したのはTEAM SHACHIの4人。オープニングSEに乗って登場すると、秋本帆華が「大好きなるんぱんのフェスに出演できて嬉しい!」と語り、「抱きしめてアンセム」でライブはスタート。いきなりコールが巻き起こり、ライブアイドルとしての強さを見せつける。さらに、松隈ケンタが作曲を手掛けた「FANTASTIC MIRAI」では激しいバンドサウンドに乗せてヘドバンで盛り上がるシーンも。MCパートで、YouTube番組『柚姫の部屋』で共演中の大黒柚姫から内藤への感謝の思いが語られると、「DREAMER」、「まつりびと~カキツバタ~」、「沸き曲」、「START」というライブ鉄板曲とも言える人気曲4曲を畳みかけて、TEAM SHACHIのパートは終了した。
先輩TEAM SHACHIがライブアイドルとしての貫禄を見せ、会場を盛り上げて温めたところで、いよいよ内藤るなが登場。今回も内藤のソロライブではおなじみのギター、ベース、ドラムを従えてのバンドスタイルだ。今年のツアーを一緒に回ってきたメンバーが再集結するということで、内藤ファンの期待値も高まっていたことだろう。そんな中、ライブは「BY MY SIDE」、「Make up」というB.O.L.T楽曲でスタート。冒頭から、クラップやコール、さらに、シンガロングが会場に鳴り響いていく。
最初のMCパートでは、『Luna FESTIVAL』への意気込みや思いが語られた。もともと生誕祭的な意味合いを持つライブイベントとして始まったのだが、いつかはフェス形式のようなイベントにしたいという思いを込めて、『Luna FESTIVAL』というタイトルにしたこと、そして、今回TEAM SHACHIとの対バンが実現したことで、思い描いていた夢に一歩近付けたということが語られると、ファンからは温かい拍手が沸き起こった。
そして、TEAM SHACHIへの感謝の気持ちを伝えると、右手を頭の上に掲げお辞儀し「引き続き、お願いします!」という振りから「Please Together」へ。サビの♪お願いします!のフレーズでは、ファンも同じく右手を頭の上に掲げてお辞儀する振りで一体感が生まれていく。そして、最後はおなじみの土下座ポーズ。内藤ファンのみならず、タフ民(TEAM SHACHIファンの呼称)も一緒に全員が体を低くして土下座の体制となった光景は圧巻だった。B.O.L.T時代からのおなじみのシーンが味わえて歓喜したファンも多かったことだろう。続いて、「SLEEPY BUSTERS」のイントロが流れると、会場からは大きな歓声が上がる。待ってました!とばかりの盛大なコールで、ファンの結束力が見られた。この曲でも、サビで両手を上げるB.O.L.Tファンにはおなじみのシーンが見られる。続いて、内藤が「まだまだ、みんなの声を聞かせてください!」と呼び掛けると、「Reborn」へ。内藤の当時のメンバーカラーの紫の照明に照らされる中で歌われた落ちサビがとても印象的だった。このブロックでのB.O.L.T楽曲3曲のパフォーマンスは、当時からのファンの心に特に響いたのではないだろうか。
ここで一度MCを挟み、「もっともっと踊れますか?歌えますか?」と呼び掛けてから歌われた次のブロック最初の曲はBiSHの「星が瞬く夜に」のカバー。バンドスタイルのライブにはピッタリの楽曲だ。スタプラアイドルではない意外とも思えるセレクトに、一瞬驚いた感じのファンの姿も見られたが、流石の順応力と対応力でヘドバンやコールで内藤にエールを贈り盛り上げていく。さらに、内藤がお立ち台に立って歌う「夜を抜け出して」が印象的に鳴り響くと、最後の1曲は「寝具でSING A SONG」。ほぼB.O.L.Tという今回のセットリストからは、B.O.L.T楽曲を歌い継いでいくと決めた内藤の強い意志が感じられ、しかも、バンドサウンドでもう一度B.O.L.T楽曲を観ることができている今のこの状況は、ファンにとってはまさに夢のような時間だとも言えるだろう。サビで繰り返される♪いい夢見よう いい夢見ろ というフレーズが印象的に鳴り響き、多幸感溢れる空気の中、第1部本編は終了した。
すぐさまアンコールが湧き起こると、最後は両ファンお待ちかねのコラボコーナーへ。5人が最初に披露した曲は、TEAM SHACHIの「アサガオ」。BiSHのカバーを披露した後に、松隈ケンタ楽曲をコラボに持ってくるあたりがまた心にくい選曲だ。坂本遥奈が振り付けたサビのダンスがとても印象的な人気曲。赤・青・緑・紫の4色のペンライトが輝く場内には、本当にアサガオが咲き誇ったかのような景色が広がっていた。曲のハイライトとも言える大サビ前の美しい落ちサビを大黒と内藤が寄り添って歌ったパートは、両ファンにとって尊いシーンとして映ったのではないだろうか。さらに、ラストはB.O.L.T曲でもコラボが実現。最後に選んだ1曲は「New Day Rising」。肩を組んで左右に揺れながら歌うサビがおなじみのB.O.L.Tのライブ定番曲。ステージ上では5人が肩を組んで歌い、会場では内藤ファンとタフ民が肩を組んで左右に揺れる…。本編の多幸感を更新するような景色がそこには広がっていた。