バレエ用語で「準備する」アイドル卒業後初の最新写真集は「助走期間」の象徴に
――最新の3rd写真集『プレパレーション』は、NGT48を卒業後初の写真集となりました。前作にあたる2nd写真集「陽射し色」(KADOKAWA)の発売はグループ卒業前の2024年1月発売で、1年強での最新作出版はペースが早い印象です。
本間日陽(以下、本間) 2nd写真集でやりきった気持ちが強かったので、最新写真集のお話を聞いたときは「嘘じゃないか」って思うほどに驚きました。でも、こんなに早くお話をいただけるのはありがたかったです。新たな私をファンのみなさんに届けられる喜びもあります。
――タイトル『プレパレーション』は「準備する」を意味したバレエ用語で、自身で考案されたそうですね。
本間 いいタイトルになりました。グループ卒業後にアイドルから俳優の道を選んで、この先「どうしていきたいのか。どうなりたいのか」と思いがふくらむ中で、この1冊を出版できるのは大きな意味を持つと思ったんです。卒業後の助走期間でもあり、今の私を表す言葉としては『プレパレーション』がピッタリでした。
――ちなみに、ボツにしたタイトル案もあったんでしょうか?
本間 たくさん考えたんです。他では「栞(しおり)」も候補にありました。私が生まれたときに「日陽」以外の候補になっていた名前で、親に理由を聞いたら「本間は『本の間』だから栞にしようと思っていた」と教えてくれたんです。その話もふまえて、俳優として作品や共演者の方々の間に立つ今の立ち位置を表す意味になるかと思って、タイトル候補に入れていました。
――由来を聞くと、納得です。最新写真集の撮影地はインドネシアのバリ島で、これまでの作品をたどると初の海外ロケになりました。
本間 1st写真集は故郷の新潟と沖縄、2nd写真集は香川県で、初めての海外ロケができたのはうれしかったです。海外に行く機会はめったになくバリ島へ行くのも初めてだったので、現地の方々と交流したり、現地のご飯を食べたりと、日本では味わえない経験もたくさんありました。
――水着などの大胆カットも収録されていて、新たにボディメイクなどの努力も重ねたんでしょうか?
本間 20歳を過ぎてからのグラビアでは丸みを付けたくて、むしろしっかり食べてからのぞむ機会が多かったんです。でも、最新写真集ではグループ卒業後に違った一面を見せたい気持ちがあり、体を絞るために、撮影の3ヶ月前からマシンピラティスをはじめました。下半身を重点的に鍛えて、腹筋も付いて、全身がギュッと引き締められたんです。炎天下の撮影だったので、水着やランジェリー以外の衣装も肌見せが多かったんですけど、トレーニングのおかげでボディラインをきれいに出せました。特に白い水着のカットは、ボディメイクによるへんかがよく分かる仕上がりになっています。
――その「白い水着のカット」を撮影したときに、溺れかけたハプニングもあったようで…。
本間 盛り上がりすぎてしまって(笑)。入ったプールは手前から奥へ向かうにつれて水深が深くなるタイプで、撮影中に身長よりも深い場所にたどりついたんです。途中で水をかく腕の力が限界をむかえて、足をつけようとしても床に届かないので「ヤバい。これ本当にヤバいかも…」と思って。まさかこの年齢でおぼれるとも思わず、プールにひっそりと沈んでいきました。他にも色々なハプニングはあって、メイクさんのヨーグルトが爆発したり、使っていたヘアアイロンまで爆発したり…なかなかの危険な旅でした(笑)。