今は連載のテーマやジャンルを絞らずに、視野を広げていきたい
−−2025年3月に連載1周年記念として特別編インタビューをしましたが、今回は「編集会議」というテーマで、今後の連載についてお話を伺えればと思います。短編小説へのチャレンジなどの話もありましたが、その後進捗はありましたか?
キャ・ノン まだ全然(笑)。小説のテーマによっては、創作で書いた内容が私の原体験だと感じる方もいるんだろうなと思ったりすると、面白い部分もありますが、難しさもあります。全くのフィクションなのに、私自身のこととして受け取られちゃうんじゃないかって気持ちが出てくると考え込んでしまいます。
−−アイドルの皆さんが出版されている小説は、リアリティが面白さとなっている部分はありますが、一方で表現の難しさはありますよね。
キャ・ノン 自分がファンの立場だったら、推しの内面は見たくないなって思うし、私の中でどうしても譲れないアイドルの理想像があって。例えば小説であれば恋愛系を書くのが好きなので、書いている内容を実体験だと思われそうなのは気になります。友達から聞いた話だったとしても、「あ、そういう感じなんだ」って思われてしまうことも嫌なんですよね。
−−楽しみにしているファンの方もたくさんいると思いますので、またぜひ進捗を教えてください(笑)。読む方はいかがですか?最近ハマっている小説や漫画はありますか?
キャ・ノン 「HUNTER×HUNTER」です!今めちゃくちゃハマっていて、一気に読み終えちゃいました。「HUNTER×HUNTER」を読んで寝ているんですけど、いい感じに頭が疲れるからすごく快眠できています(笑)。読み進めていくほど、文字数と情報量が増えている気がします。
−−ストーリーが複雑で考察がたくさん出回っていますが、そういう動画やサイトを見たりしますか?
キャ・ノン 1回読んだだけだとわからない部分は、たくさんありますね。私はとりあえず読み進める派なので、一通り読み終えてから2〜3回読み返してみようかなって思っています。
−−好きなキャラクターはいますか?
キャ・ノン ヒソカが好きです。キャラクターの見た目に反して、人の心を読めたり、人のことをよく考えていたりするなと思って、 私はドッジボールのシーンですごく好きになりました。相手のことをちゃんと考えてその方法を選んでくれるっていうところが、実はめちゃくちゃ優しいじゃんってところがいいですよね。
−−恋愛ではなく「HUNTER×HUNTER」みたいな伏線がたっぷり入っている短編小説を書くのはアリ?
キャ・ノン はいって言ったら書くことになりそうなので、答えません(笑)。思いつきで書くことも多いので、テーマやジャンルを絞らずにその時をお待ちくださいということでお願いします(笑)。