初のドラマ主演は大きな挑戦で、不安と喜びと決意が入り交じった

――初の主演ドラマ『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』で、吉澤要人さんとダブル主演を務められています。オファーを受けた時の気持ちを教えてください。

雨宮翔(以下、雨宮) いきなり初ドラマでダブル主演ということで、「僕でいいのだろうか……」という驚きがありました。主演の責任を感じつつも、こんなチャンスは滅多にないとありがたく思いました。中乃航という役柄の高校時代から約10年間を演じるのは大きな挑戦で、不安と喜びと決意が入り交じりましたが、きっと自分の成長につながるだろうと感じました。

――原作コミックを読んだ印象はいかがでしたか。

雨宮 今回初めてBLを読んだのですが、キラキラしていて、キャラクターもみんないい人たちばかりで親しみやすいなと思いました。今年から続編が始まっていますが、撮影の初めは単行本が1巻だけだったので、ここで終わっちゃうのがもったいないくらい素敵な作品だなと思っていました。

――ドラマには原作にないオリジナル要素もありますね。

雨宮 原作では描かれていない航と湊の時間も、確かにありそうだなと思える形で脚本に描かれていました。タイトルにある通り結末が決まっているので、そこに向かっていくストーリーにワクワクしましたし、読みだすと止まらないくらい面白かったです。二人の距離感が時間をかけて近くなったり遠くなったりするところが明確に描かれていて、演じる上で感情の右往左往がより必要だと感じました。

――コミックのビジュアルは役作りに役立ちましたか。

雨宮 航は表情が豊かで考え事をすることの多いキャラクターなので、この場面ではこういう表情をしているんだなとか、こういう表情したくなるよなとか、すごく助けられました。オリジナルのストーリー部分も、何度も原作を読み返して研究したことで「航だったらこういう表情かな」と想像しやすかったです。ただ、喋り方の特徴までは描かれていないので、声のトーンや仕草は演じながら試行錯誤をして、監督とも話し合いながら航に近づけていきました。そういう作業も楽しかったですね。

――過去と現在が交差するドラマですが、学生時代と社会人の航を演じ分ける難しさはありませんでしたか。

雨宮 順撮りではなかったので大変でした。学生時代を演じていると、僕も要人くんも「もうちょっと若くいこうか」と言われることが多くて(笑)。毎回、制服を着るたびに「今は十代だよ」とお互いに確認して、スイッチを入れていました。制服を着たら高校生と衣装で切り替えていたところもあったのですが、たまに高校時代でも私服の時があって、そういう時は要人くんと「トラップだね」という話をしていました。