才能が裏目に出て周囲となじめずに葛藤していた学生時代

――これまでのキャリアを振り返っていただきます。まず、幼少期の思い出は?

JOSH 0歳の頃から右脳を鍛える英才教育の教室に通っていて、小学校や中学校で教わることを幼稚園に入園する前から習っていました。そのおかげもあり好奇心旺盛で自我の強い人間性を育まれて、すべての物事に対して「なぜか?」と問いかけていて。英才教育の教室では、先生から「これをやりましょう」と言われても「なぜですか」と、反抗ではないですけど疑問を持ち、納得できないものはとことんやらないスタンスを貫いていて、学校でも意味のない宿題は手を付けなかったです。でも、居眠りはせず授業はちゃんと受けていました(笑)。

――友人関係はいかがでしたか?

JOSH 幼稚園の頃から「友だちと関わりたい」という気持ちはあったし、自分が持っている知識を友だちとシェアして楽しむことで輪を作ろうと試みていました。でも、上手くは行かないんですよ。自分から「こういうことがあって」と話しても興味を持ってくれる子がいなかったし、友達づくりは上手くなかったですね。小学校では、名前がカタカナだったからか高学年の人に目を付けられて、なぜか追いかけられる謎の生活を送っていました。毎日がホラー映画のような展開、というか(笑)。クラスメイトからもイジメを受けたし、宿題をやらないから担任の先生も味方になってくれず孤立していましたね。

でも、先生からすれば気に食わなかったんだろうとは思います。反抗しているように見えただろうし、小学校で教わる内容をすでに理解していたので、宿題をやらずともテストは成績がよかったんですよ。相手が気に食わないのは当然だし馬が合わず、助けを求めても悪者扱いされて、教頭先生や校長先生に申し出ても却下されたし、低学年だからという理由で聞き入れてもらえなかったです。

――その後、改善されたのでしょうか?

JOSH いじめを受けていたのは小学2年生までで、小学3年生でいじめの主犯格と違うクラスになってからは流れが変わりました。それまではクラスに上手くなじめなかった反動からか、周りのみんなを笑わす人間性になったんです。班ごとで給食を食べるときには楽しませていたし、輪の中に入れている実感を味わっていました。

――学生時代に何か、のめり込んでいたことはやりますか?

JOSH 小学4年生から中学1年生までプログラミングにハマって、ロボットのような機械とたわむれていました。中学ではゲームに没頭して、高校生になってからはルービックキューブで競技に参加していましたね。それらに関連することになるかもしれないけど、常に周囲より「頭がよくありたい」とは強く思っていました。他人より何か上回っていないと安心感がなく、学校のテストでも「クラスで一番賢くないと存在意義がない」と考えていたし。今も継がれていて、自分なりの確証があるときしか自信を持って動けないのは変わらずです。