大人なバラードからサマラブ・激おこまで 振り幅の広さを見せつける
MCを挟み、『Winning Run』から、初期から歌い継がれてきた「No.1」をパフォーマンス。間奏では3連続バク転を決めたユーキを筆頭に、ダンサー陣が次々アクロバティックなソロダンスで魅せる。スクリーンに夜のビル群が映し出され、ジャケットのネイビーからパンツのピンクへと色を変えるグラデーションスーツに着替えた9人は、『Thinking Of You』で会場に美声を響き渡る。シャンデリアと大きな額縁が現れて、どこか童話めいた世界観で贈られたのは『シャンディ』。
さらにセクシーな表情が印象的な『Before Dawn』へと続くと、タカシ&シューヤのボーカルワークに観客は酔いしれる。ここまでダンサブルで迫力のあるステージングに圧倒されてきたが、素晴らしい歌唱力に指先まで繊細に動くダンスが加わった大人な表現力にが素晴らしい。超特急の振り幅の広さに拍手を贈りたい。
この衣装プロデュースを担当したカイいわく「夜から夜明けへと時間が経過する中盤のセットリストをユーキが組んでくれたので、それに合わせた」そうで、「肩のラインストーンは星空で下に向かうと朝焼けになるイメージ」とのこと。また、ピンクを選んだのは「1着目の黒衣装は『B9』の衣装を引き継いで踊りやすく、カッコよくアップデートしたもの。その次に色を纏うなら、やっぱり最初は8号車の色が良かった。楽曲や演出だけじゃなく、衣装からもメッセージを受け取ってもらえたら」と、どこまでも8号車のためを想うメンバーの姿が感動的であった。
3着目の衣装担当したタカシからは「僕が愛しているアイテムで、今まで長く、いろんな方に愛されているアイテムをベースにした」というコメントの後、オーバーサイズのデニムに着替えたダンサーがワイルドなダンストラックで躍動し、『Typhoon』へ。ダンスチューン『NEW WORLD』から、今の季節にぴったりの『Summer love』では、8号車も一緒に踊れる印象的な振り付けを元気いっぱいに披露。『ラキラキ』でも可愛らしくヘルシーなパフォーマンスを披露するが、曲が終わるとセンターで延々と上体を揺らすハルにリョウガが「ながーい!」と激おこ。「俺の話を聞け!」と怒鳴るその表情に会場からは笑いが起こるも、「8号車たち……マジで好き! 好きで好きでたまんねーんだよ!」と叫ぶと、大きな歓声が。『激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームわ~るど』とシンクロするようにスパークラーの火花が散り、モニターに燃え滾る“激おこ”マークが映し出されると、なんとメンバーは次々とアリーナ客席に降りて8号車と身近でコミュニケーション。『超えてアバンチュール』でも、会場全員と手を振り盛り上げていく。