学生時代に出演した「まんが甲子園」にゲストで出演
――今のお仕事に繋がるようなことで学生時代に熱中していたことはありますか?
田中 私は学生時代、たくさん部活に入ってたんです。演劇部、放送部、軽音部、マンガ部と、どれもアニメーションに関連するものなので、今思えば全て繋がっているなと思います。
――特に打ち込んでいた部活は何ですか。
田中 マンガ部ですね。高知県で開催される「まんが甲子園」(全国高等学校漫画選手権大会)にも出場しました。声優になってから、ゲストで「まんが甲子園」に行ったんですけど、当時の自分が映像に残っていて、それがスクリーンに流れて照れました(笑)。ただ他の部活も、いろいろ活動していました。放送部では朝に野鳥の声を流すんですけど、「今日流した野鳥の声はエナガで……」と説明したり、軽音部では学園祭にボーカルとして出たり。部活だけじゃなく生徒会もやっていて。私がいたのは厚生部で、お手洗いの備品を取り替えたり、お掃除したりしていました。
――多忙な学生ですね(笑)
田中 いろいろやり過ぎですよね……。
――どういうきっかけで声優を目指したんですか。
田中 高校生のときに本屋さんでドラマCDを買って、それを聴いたのがきっかけで、声優というお仕事に興味を持って。専門学校の資料を集めて、親を説得して、高校卒業後に東京に出てきて代々木アニメーション学院声優科に入学しました。
――専門学校に行って、特に良かったことは何ですか。
田中 発声練習やお芝居はもちろん、パントマイムやダンスなど、いろんな分野のレッスンを受けるので、表現力が培われたと思います。
――最後に今ハマっていることを教えてください。
田中 コロナ禍で家から出られない時期に、在宅でできて、自分のためになることが何かないか探していたときに、裁縫に惹かれたんです。それで、結構なお値段のミシンを買って、トートバッグや小物入れを作るのにハマっています。
――もともと裁縫はお得意だったんですか?
田中 ほとんどやったことがなかったです。YouTubeには丁寧に教えてくださる動画があるので、見よう見まねで作ったら、できちゃったみたいな。それで素材にもこだわるようになって、オカダヤやユザワヤに行って、作家さんの布なども買って。(スマホの画面を見せて)このトートバッグなんてリバーシブルなんですよ。
――すごい完成度ですね!
田中 クリスマス企画で、ファンの方に私の作ったトートバッグをプレゼントしたこともあって。目立たない糸にしようとか。取っ手もカバンの色に合わせようとか、強度も考えながら、かなり凝らせていただきました(笑)。
――お忙しいのに、よく作る暇がありますね。
田中 意外に慣れ始めると早く作れるんですよ。うちは猫を飼っているんですけど、猫用のハンモックも作ったりして、没頭できて楽しいですね。
Information
『レヱル・ロマネスク2』
毎週木曜25:00~~25:05東京MXにて放送中
かにこ:田中理恵
ノワール:山根綺
なこ:島袋美由利
とらこ:日高里菜
切子:田所あずさ
海:本渡楓
むむむ:楠木ともり
すずしろ:上坂すみれ
監督:箙みちる
キャラクターデザイン:佐藤天昭
キャラクター原案:cura,田上俊介
美術監督:緒方剛(鹿児島ラメカヒリム)
色彩設計:加島優生
撮影監督:宮坂凌平
音響監督:小泉紀介
アニメーション制作:横浜アニメーションラボ&クラウドハーツ
製作:レヱル・ロマネスク製作委員会
🄫レヱルロマネスク2製作委員会
鉄道輸送の中核を担う人形モジュール――レイルロオド。新交通システムにより壊滅寸前となった鉄路を観光振興やグッズ開発等で徐々に復権させてきたレイルロオドたちは更なる復興促進を目指し、第2回レイルロオドサミットへと集う。『沿線の魅力を音で伝える』。サミットで伝えられたテーマは、昨今のASMRブームの広がりに寄り添ったもの。「ここ御一夜で、実地で学べばよいのです」。司会進行の言に従い、レイルロオドたちはそれぞれの「録りたい音」を収めるべく、初めてのフィールドレコーディングへと駆け出していく。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI