今あることを肯定的に「幸せだな」と受け入れて楽しんでいきたい

――高橋さんは映画、ドラマと様々な作品にご出演されて、多忙な日々を送っていらっしゃると思うんですけど、それこそ気分転換やオフの時に楽しみにしてることはありますか?

高橋 体を動かすのが好きなので、ジムに行ってサウナに入るのが日々の癒しといえば癒しです。それから今は縁あってチェロも弾いています。楽器としては難しいけど、美しく奥深いものに挑戦していくのがとても楽しいんです。あとは、子供がアルペンスキーをやっているので、サポートマンとして帯同したり。

――多趣味なんですね。

高橋 趣味は多い方がいいですし、新しく何か始めるとしたら、あえて難しいものに挑戦するのが面白いんじゃないかなと思っているんです。

――オートバイもお好きだとお聞きしました。

高橋 オートバイは飛ばさずにゆったりと気持ちよく走るのが好きなんです。空気が美味しさや、景色のよさを楽しめるので。

――バイクの趣味は学生の頃からですか?

高橋 バイクは学生の時は乗ってなくて、ずっと憧れがあったんです。乗り始めたのはそれこそ30歳あたりから。若い時はお金もなかったし、それどころじゃなかったんです。当時はこの世界でなんとかなることがもう趣味のようなもので、それだけに懸けていましたから。趣味らしい趣味もなかったんです。

――仕事を続けていくことが趣味であり、やりがいそのものだった。

高橋 歌を歌うことも趣味と仕事を兼ねているような感じです。趣味のほとんどは大人になってから始めています。チェロだって2年くらい前からなので。

――最後になりますが、今年1年の展望について聞かせてください。

高橋 もう年も年なので、面白いことを探して、ちょっとでも笑顔の多い日々を過ごしたいです。ストレスや悩みを抱えると、どこを向いても不安でいっぱいになってしまうから。今あることを肯定的に「幸せだな」と思って受け入れて、楽しんでいきたい。そうやってこれからも仕事で面白いと感じたものを皆さんに披露していく……そんな恰好よく、愉快な存在になれたらいいなと思っているんです。

――特に最近は世の中としてもいろいろなことが起こっているので、不安を抱えてしまう方も多いかもしれません。

高橋 僕らは世の中の大きなムーブメントの中で育ってきているから、右肩上がりの経済が幸せとか、物があふれている方が幸せとか、そういう中で生きて、それがないと不安だと思っていたけど、それだけじゃないんだと。どんな状況でも幸せを作り出すのって自分自身のあり方一つなんです。

Information

『劇場版 マーダー★ミステリー 斑目瑞男の事件簿』
2024年2月16日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

出演者:劇団ひとり、剛力彩芽、木村了、犬飼貴史、文音、北原里英、松村沙友理、堀田眞三、八嶋智人、高橋克典
監督:光岡麦
企画:安井一成
エグゼクティブプロデューサー:後藤利一、松井伸
チーフプロデューサー:梅村安、嶋田豪
プロデューサー:西前俊典、市川貴裕、龍川拓美
シナリオ構成:渡邊仁
企画アドバイザー:眞形隆之
製作:劇場版「マーダー★ミステリー 斑目瑞男の事件簿」フィルムパートナーズ
(A BC フロンティア A BC アニメーション アイネックス)
2024年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch5.1ch/1 0 3 分
©2024 劇場版「マーダー★ミステリー 斑目瑞男の事件簿」フィルムパートナーズ

公式サイト
X

高橋克典

1964年12月15日生まれ、神奈川県出身。1993年にシングル『抱きしめたい』で歌手デビューし、同年にドラマ『ポケベルが鳴らなくて』で俳優としても本格的に活動を開始。以降はドラマ『サラリーマン金太郎』シリーズ、『特命係長 只野仁』シリーズ、『課長 島耕作』シリーズなど多数のヒット作で主演を務める。近年は連続テレビ小説『舞いあがれ!』、ドラマ『正直不動産』、『罠の戦争』、『ハイエナ』、映画『世界の終わりから』などに出演。そのほかBSジャパンにて『ワタシが日本に住む理由』のMCとしても出演中。