SHARE LOCK HOMES、TOBY HOMES、アナタシアの間にあるリスペクト

――グループそれぞれ認め合うなど、たがいの印象も様々かと思います。

YUMA オレらに、共演グループは誰も話しかけてくれない(笑)。

芝健 怖いもん、しゃべらなかったら(笑)。

YUMA うちらは4人ですけど、誰も話しかけてくれないんですよ。そもそも、僕ら3チームがアイドルとは畑違いだと、今いないグループとの共演では痛感しています。

芝健 アイドルではない畑からご招待いただいて「参加させていただいています」みたいな気持ちですから。

YUMA 急に「君も明日からアイドルになろう」みたいに、オレらも「じゃあ、やろっか」ってね。でも、フロアを沸かせたいと思うのは一緒だと思いました。その仲間として、(芝健所属の)アナタシアはオレらができないことをやっているイメージです。元々、若いときはオレも同じジャンルをやっていたんですけど、もう年齢的に難しくなってきたから(笑)。アクロバットで見せるのは、ケガと隣り合わせでリスクが大きくとも飛んだり跳ねたり、床で回ったりと、大技を担ってくれているグループです。だから、SLHとアナタシアの2マンでは、たがいのスキルがあってこその盛り上がりも生まれるいいバランスです。かたや、TOBY HOMESはSLHの“弟子”なので、怒ってばかり(笑)。

HIDE&芝健 アハハハハ(爆笑)。

YUMA まあ、それは愛あってこそで(笑)。今いるHIDEは、ポッピン(ポップダンス。筋肉をはじくような表現が特徴にあるストリートダンスの1ジャンル)では「絶対に勝てない」と思っていて、負けたら「終わりだな」とも思っていますし。ダンスって、突き詰めると「いかに自分が満足できる表現ができるか」で、いわば自己満足になっていきますし、TOBY HOMESは「ちゃんとダンスを突き詰めてきた人たち」と感じています。

HIDE ありがとうございます。僕もそれぞれの印象はあって、芝健がいなかったら「踊ってみた」、いわゆるサブカルチャーシーンに飛び込んでいなかったんです。人に紹介されて、仲よくなって「踊ってみた」の文化を知り、飛び込んでいった中で、YUMAさんのSLHが「オーディションをやる」と見て今があって。だから、芝健は何でも相談できる友だちで、YUMAさんは親なんです。「怒ってばかり」と言っていたけど、SLHの憧れから今いる世界に飛び込んだし、2人も、2人のいるグループも偉大ですし尊敬です。

――芝健さんは、今回の他2グループについて何を思いますか?

芝健 SLHさんはグループ結成以前から、アナタシア内でもお世話になったメンバーがいますし、親戚のお兄ちゃんのような関係でもあったので、変わらぬ距離感で見守ってくださっている感じです。TOBY HOMESさんと同じく、たくさんアドバイスやお叱りをいただき、褒めてもいただいて。グループとして必要なものをマネして、吸収し続けてきのたで、ずっと背中を追いかけている理想の存在というか。すごさとカッコよさを、両立しているイメージです。

HIDE 言いたいこと、めっちゃ分かる。YUMAさんが、突き詰めると「自己満足」になると言っていましたけど、見ている人が分かりやすくカッコよく見せるのは、感覚としては難しし、違う路線なんです。

芝健 エンターテインメントとして「カッコいい!」というか、ね。SLHさんは、それを持ち合わせています。一方のTOBY HOMESは、競わないライバルかな。僕ら、アナタシアにも弟分のアリスアリアがいるんですけど、SLHさんに続くTOBY HOMESのような関係性ではなく、SLHさんと同じ目線には立てないですし、TOBY HOMESさんはリスペクトしつつも「負けねえぞ」と言ってくれるのが心地よくて。言動、姿勢から刺激を受けています。