学園ものでヤンキー系の作品に出たい気持ちが強かった
――ドラマ単独初主演となる「ゴーストヤンキー」ですが、オファーがあったときのお気持ちはいかがでしたか。
柏木 悠(以下、柏木) 単独初主演ということで素直にうれしかったですし、前から学園ものでヤンキー系の作品に出たい気持ちが強かったので、こんなに早く夢が叶うとは思いませんでした。絶対に自分のモノにしようという気持ちが最初から強かったです。
――初めて脚本を読んだときの印象はいかがでしたか。
柏木 王道のヤンキードラマとは違って、僕演じる風町トゲルが幽霊になってしまい、そこで昭和のヤンキーたちと出会うという変わった設定なんですが、どんどん続きが読みたくなる展開の連続で、早く演じてみたいとワクワクしました。
――風町トゲルはどんなキャラクターでしょうか。
柏木 トゲルは高校3年生なんですがケガで陸上選手生命が途絶えて、夢を諦めざるを得なくなります。それをきっかけに、いろんなことが起こって生死をさまよい、タイムスリップみたいなことが起きて、昭和のヤンキーたちと出会います。
――トゲルと共通する部分はありましたか。
柏木 自分で言うのもなんですが、僕は物怖じしないタイプで、そこはトゲルに似ているのかなと思います。
――柏木さん自身、トゲルのように挫折した経験はありますか?
柏木 小さな挫折は幾つもありますが、完全に心が折れた経験はありません。僕は基本的にどうにかなる精神なので、普段から大きく落ち込むことがあまりなくて、自己肯定感が高めなんです(笑)。そこは作品を通して、少しはトゲルの気持ちを感じることができたのかなと思います。
――その自己肯定感の高さは昔から自覚していましたか?
柏木 小学生の頃から、どうにでもなると考える子どもだったと思います。たとえば財布をなくしても、絶対に返ってくる自信があります!実際、落とし物をしても返ってきたことが何度かあります(笑)。
――ヤンキードラマに出演するにあたって、事前準備などはしましたか?
柏木 トゲル自身はヤンキーではないので、そこは意識しなかったんですが、昭和の世界に飛び込むので、昭和の映像などを見て、その時代の空気感を少し自分なりに調べました。アクションシーンに関しては事前にレッスンを受けさせていただいたんですが、その後に超特急のライブがあって。筋肉痛で腕が上がらなかったんですけど、気合いでどうにか乗り越えました(笑)。
――アクションシーンの経験は?
柏木 今回が初めてでした。たくさん練習しましたが、アクションしながら、カメラの角度なんかも考えなきゃいけないので難しかったですね。
――ダンス経験がアクションに活かされる部分はありましたか?
柏木 ありました。体の使い方が分かっているので、スピード感だったり、タイミングだったりは割と的確にできていたのかなと思います。