昭和生まれのスタッフさんのエピソードが演じる上で大きなヒントになった
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
柏木 先輩の俳優さん方が多かったんですが、みなさん年の差を感じないぐらいフレンドリーに接してくださって。すごくやりやすかったですし、たくさんの刺激をもらいましたし、一緒に演技をしている中でたくさんの発見がありました。
――初めましての俳優さんにも積極的に話しかけられるほうですか?
柏木 僕は沈黙が苦手なので、自分から積極的に話しかけていました。撮影が進むに従って、バンバン話題が飛び交って、活気のある現場でしたね。
――超特急の後輩グループ「ICEx」のメンバー、阿久根温世さんとも共演しています。
柏木 一緒のシーンはないんですが、お芝居を見た印象は、初共演の俳優さんばかりの中で堂々と演じていて、すごいなと感じましたし、僕も頑張らないといけないなと刺激になりました。
――監督陣の演出はいかがでしたか。
柏木 コメディ要素の強い作品で、「もっとやっていいよ」「もっとふざけていいよ」とアドバイスをいただいたので、みんなでカットがかかるまで自由にやらせていただきました。所々アドリブも使われていると思うので、それを観るのも楽しみです。あるシーンでは、みんながふざけている姿が面白過ぎて直視できなくて、7割方カメラとは反対方向を向いて笑っていたんです。しかもそれがOKだったんですよ。そのシーンを観るのは、ちょっと怖いですが……(笑)。
――昭和のヤンキーが登場するということで、スタッフさんからアドバイスなどはありましたか。
柏木 昭和生まれのスタッフさんが多かったので、撮影の合間に「俺らの時代はこうだったよ」と話してくださって、それが演じる上で大きなヒントになりました。事前に昭和の映像を観たとはいえ、実際に経験はしていないので、想像できない部分もあったんですよね。だから昭和を生きた方々のエピソードは貴重で。本当にそんな時代があったんだと驚きました。
――改めて「ゴーストヤンキー」の見どころをお聞かせください。
柏木 今までにないヤンキードラマですが、笑えるシーンもあれば、涙ぐむようなシーンもあります。昭和世代の方々が観たら懐かしさを感じると思いますし、令和世代の若者には、こういう時代があったんだという学びもあって。あらゆる世代が楽しめるドラマです。