エンタメはいろんな方の支えがあって成り立つ仕事

――表に出るお仕事と、裏で支えるお仕事、どちらかに専念しようと思ったことはなかったのでしょうか?

福澤 実はあります。十代でいろいろな経験をさせていただいたので、20歳のときに表に出るのはもういいかな、今後は裏から支えるお仕事に専念しようかと考えたんです。そのときに「絶対に君は表に出たほうがいい」と言ってくれた方がいて、そこで考え方が大きく変わりました。

――表と裏、どちらにも携わっていると、より視野も広がりますよね。

福澤 全然違いますね。演者だけやっていると、麻痺してくる部分もあるんです。でもエンタメは一人じゃ絶対にできないし、いろんな方の支えがあって成り立つ仕事なので、スタッフさんが何を思って、どんなことをやって欲しいと思っているのかを汲み取るのは大切なことなんです。演者の気持ちも分かるので、どちらもバランスを取れるのは強みかもしれません。

――クリエイティブ面で、何から刺激を受けることが多いですか。

福澤 大好きなアニメから刺激を受けることが多いですね。先ほどお話しましたが、ポジティブな作品よりも、ダークな世界観のファンタジーなどに影響を受けることが多くて。そこから突拍子もない発想が生まれたりします。自分の表現を皆さんに見てもらって、何かを受け取ってもらうには、ちゃんとしたストーリーや世界観がないと理解してもらえないんですよね。何を見せたいのか、何をやりたいのか分からないと思われるのは嫌なので、何を伝えたいのかを大事にしています。そういう面でも、アニメから得るものはたくさんあります。

――ちなみにお忙しい中、オフの時間はどう過ごすことが多いですか。

福澤 ゲームです。FPSが好きで、銃をガンガン撃ってストレス発散しています(笑)。

――特に好きなタイトルは何でしょうか?

福澤 昔から『Call of Duty』シリーズが大好きで、そればかりやっていますね。

――今後のビジョンをお聞かせください。

福澤 ファンの皆さんはもちろん、まだ僕のことを知らない方にも自分が面白いと思うエンタメを届けたいです。そのためにも一生、表と裏の両面で作品を作り続けたいと思っています。

――最後に改めて「ゴーストヤンキー」の見どころをお聞かせください。

福澤 トゲルはわんぱく団という仲間と出会って、一人で生きていくのは難しいけど、生きることを諦めなければ絶対に新しい出会いがあるということに気付きます。喧嘩だったり、いざこざだったりもあるんですが、自分が正しいと思うものを信じて、仲間と同じ時間を共有すれば、おのずと次の扉が開かれるというポジティブなメッセージが込められているので、疲れたときとか、しんどいなと思うときがあったらぜひ観ていただきたいです。

Information

「ゴーストヤンキー」
毎週木曜、MBS 24時59分~/テレビ神奈川 23時30分~で放送中!
MBS放送後に、TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり
チバテレ、とちテレ、テレ玉、群馬テレビ他で順次放送

柏木 悠(超特急)
石川凌雅 福澤 侑 小坂涼太郎 寺坂頼我
阿久根温世(ICEx) 早乙女友貴
高橋怜也
高野 洸
和田聰宏

監督:永江二朗 しばざきひろき
脚本:我人祥太
音楽:三善雅己
制作会社:株式会社キャンター
製作:「ゴーストヤンキー」製作委員会・MBS
オープニング主題歌:T.C.R.横浜銀蝿R.S.「昭和魂」(Bellwood Records)
エンディング主題歌:わんぱく団(石川凌雅・福澤 侑・小坂涼太郎・寺坂頼我)「One Night Party」(KING RECORDS)

大きな怪我で陸上選手生命が途絶えた高校3年生、風町トゲル(柏木悠)。喪失感と疎外感に苛まれ、吸い寄せられるように走行中の車の前へ飛び出し――気がつくと、“幽霊”になっていた!?混乱してその場を逃げ出したトゲルが出会ったのは、時代錯誤も甚だしい昭和のヤンキー『わんぱく団』の面々、吾郎(福澤侑)・順平(小坂涼太郎)・チッタ(寺坂頼我)だった。彼らは、約40年前に死んでから未だに成仏していないというが、それには理由があるようで……。

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福澤 侑

1995年10月19日生まれ。愛知県出身。3歳からダンスを始め、子役としてミュージカルなどに出演し活動。現在は俳優・振付・アーティスト活動など、様々な異なるジャンルで幅広く活躍中。5月7日(火)より開催のExperimental Theater「結合男子」(東京・日本青年館ホールほか)では出演&振付も担当。8月に開催の「ACTORS☆LEAGUE in Dance 2024」ではプロデューサーを務める。その他、音楽パフォーマンスユニット「ZIPANG OPERA」としても活動している。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI