GANG PARADE / KiSS KiSS 2つのグループでの活動や役割

――キャ・ノンさんの新連載「アイドルリアル備忘録」がスタートになります。連載ではキャ・ノンさんのリアルな日常を切り取っていただき、キャ・ノンさんから見えている世界を読者の方に伝えていただければと思っています。第一回は自己紹介をかねてキャ・ノンさん自身についてお話を伺います。まずは所属するグループについてのご紹介をお願いします。GANG PARADE(以下、ギャンパレ)はどんなグループでしょうか?

キャ・ノン 「みんなの遊び場」をコンセプトに活動している13人組のアイドルグループで、すごく長い歴史があります。メンバーの入れ替わりがあったり、GO TO THE BEDSとPARADISESという2つのグループに分裂して活動していた時期もありました。私はPARADISESのメンバーとして加入し、2021年1月1日にグループが再結成されたタイミングから、ギャンパレとしての活動が始まりました。ずっと憧れていたグループだったので、自分がメンバーとしてステージに立てていることが本当に嬉しいですし、13人体制になって3年目になりますが、同じメンバーで活動出来ていることにも喜びを感じています。

――ギャンパレを観客として見ていた時はどんな印象を持っていましたか?

キャ・ノン めちゃくちゃ尖ってるってるというか、「絶対に負けない!」みたいな強さがあって。そこがすごくかっこいいなって思っていました。

――KiSS KiSSについても教えてください。

キャ・ノン (WACK代表の)渡辺淳之介さんに「新しいグループをやらない?」とお声がけいただき始まった6人組のアイドルグループで、2024年3月に1周年を迎えました。「KiSSをあなたにお届けchu!♡」をテーマに活動していて、時代に合ったグループというか、今のアイドルシーンで注目されているような“可愛い”がコンセプトのグループです。結成当時はどんなグループにしていけばいいのか苦戦しましたが、1周年を迎えて「これがKiSS KiSSです」みたいな形を少しずつ作れるようになってきました。今まさに成長途中のグループかなと思います。

――コンセプトが異なる2つのグループに所属されていますが、ギャンパレとKiSS KiSSで共通することや変えていることなどはありますか?

キャ・ノン ギャンパレとKiSS KiSSでは全く別の筋肉を使うというか。キャラを変えようと思っているわけじゃないですが、グループのコンセプトが違うので意識していることも違ったり、無意識下でも異なる部分は多いかなと思います。ライブだとKiSS KiSSは常に可愛さを意識してますが、ギャンパレでは激しいダンスやフォーメーション移動も多いので、とにかく必死にやるみたいな感じが多いです。

――グループ内での役割についてお伺いします。KiSS KiSSでの担当などはありますか?

キャ・ノン KiSS KiSSはみんな同じタイミングで始まったので、メンバーそれぞれ得意な方向で頑張っている感じです。振り付けは(カ能)セイが作って、アイナスターにMCの内容を考えてもらって、とか。私は、MCやリハの進行などが多いです。

――ギャンパレではどうでしょうか?

キャ・ノン ギャンパレでもMCを任せていただくことが多くて、2024年1月の日比谷野音のライブ(天晴れ!!真冬の大ギャンパレ音楽祭in日比谷野音)でも話をさせていただきました。マネージャーさんからギャンパレの中で「フラットな立ち位置」だと言われることも多くて、自分でもそうかな思っています。私のことをそんなに知らない方でも、話がスッと入ってくるところがあるのかなと。だからこそ、ちゃんと言葉で思いを伝えられるようにしたいなって思っています。

――MCは好きですか?

キャ・ノン 好きっていうわけではないですが、頑張っています(笑)。MCだとしっかり考えてから話すことが出来るので、そういう意味では合っているのかなと思っています。考えないと喋れないタイプで、思いついた言葉をパッと言葉に出せないというか。頭の中でしっかり並べてからじゃないと出したくないというのもあるかもしれないです。

――それぞれのグループの目標を教えてください。まず、ギャンパレはいかがでしょうか?

キャ・ノン ギャンパレでは、個人的に野音でのライブを目標にしてきて、私もすごく楽しみにしていました。ステージに上がった時にどんな感情になるんだろうと思っていましたが、いざ立ってみるとすごく冷静でした。今でも鮮明に思い出せるぐらい客席も見れていて、終わった後も自分の中で整理が出来ていました。やりきったという感じではなく、自然とまた次の目標を目指すんだっていう気持ちになって。次の目標は誰もが憧れる武道館のステージです。

――ステージに立つまではどうなるか分からないものですね。

キャ・ノン 野音ではMCもあったから、毎日お風呂で練習していて。ステージからはどんな景色が見えるんだろうって想像していたのですが、本番でやってみたら、ほんとに想像通りで驚きました。

――KiSS KiSSとしての目標はありますか?

キャ・ノン 2023年はツアーを回って、ワンマンライブを重ねることで、ファンの方と一緒に成長できたと思います。今年はフェスや対バンイベントにもたくさん出演させていただいて、フェスでは大きなステージや良い時間を任せていただく機会が増えてきました。でも、まだまだ実力が見合っていないと思うし「KiSS KiSSが出るからフェスに行こう」とか「あの曲を聴きたいからKiSS KiSSのステージを見に行こう」とか、フェスや対バンイベントの中で注目度を上げたいと思っています。フェスで気になってワンマンに来てくれた方には「ワンマンはもっと楽しかった」って思ってもらえるようなパフォーマンスをしていきたいです。

――アイドルフェスもたくさんありますし、アイドルも多種多様ですよね。

キャ・ノン 最近のアイドルファンの動向をキャッチするためにも、他のグループのSNSや動画を見たり、どんなライブをしているんだろうって研究しています。

――キャ・ノンさん個人の目標はありますか?

キャ・ノン 個人じゃなくてもいいんですけど、ラジオのお仕事はずっとやってみたいなと思っていて、自分の番組が欲しいです(笑)。あとはスニーカーが好きでVANSさんとお仕事をさせていただいた事もあるので、ファッションのお仕事にも挑戦したいです。