ステージパフォーマンスの一方「超早朝完全無銭ライブ」など、チャレンジは続く

――青春感溢れる楽曲と共に、エモーショナルなパフォーマンスを披露している点染テンセイ少女。のみなさん。初めに、グループの紹介からお願いします。

日向しおん(以下、日向) ライトノベルをコンセプトに、“誰かの物語を歌う”アイドルグループとして活動しています。疾走感ある“エモーショナル オルタナティブロック”の楽曲に合わせて、セリフを組み込んだりと、演出にもこだわっているんです。デビュー(2021年4月)からの3年間では、様々なチャレンジ企画にも挑戦して、毎月無料の定期公演「超早朝完全無銭ライブ」を開催していますし、過去には富士山から池袋まで約100kmの駅伝を走りきった直後のライブにも挑戦しました(笑)。

――ラジオ体操からはじまる「超早朝完全無銭ライブ」は、6時台にステージでのパフォーマンスがあり、7時台に特典会がスタートする異例の試みで。

那華喜シイナ(以下、那華喜) 出勤前や通学前のファンのみなさんが、“朝活”として来てくださるんです。最初は数名でしたけど、最近は100人ほどの方が集まってくれるようになって、祝日の開催では200人以上の方が足を運んでくれました。

――メンバーのみなさん、朝は強いのかなと。

那華喜 今のところ、遅刻した子はいないかな。でも、危うい子は何名かいました…(苦笑)

――(笑)。富士山から池袋まで、100kmの駅伝でタスキを繋いだのもすごい。

日向 最初はエイプリルフールの企画で、冗談で「富士山から池袋までの100kmを走ります」と告知したんです。でも、スタッフさんから「本当にやろう」と言われて、現実になっちゃいました(笑)。毎年のエイプリルフールでは“有言実行”が恒例になって、配信を見てくれたファンのみなさんに合計100万円分のギフトコードを配布する企画もやりました。

――様々な企画でのチャレンジも重ねて、ステージでのパフォーマンスもまた、変化はあったのでしょうか?

那華喜 デビュー当初は、ただライブをこなすだけでしたけど、見に来てくださる方々の感情を揺さぶられるように成長できたとは思います。“誰かの物語を歌う”ために、曲中のセリフを「どう表現しようか」とメンバー同士で真剣に話し合っているんです。ステージでは朗読劇も取り入れて、単独公演では1回のステージで、様々なライブを見ているかのような感覚を味わってもらえるように工夫しています。同じ曲であっても、ライブごとに違う見せ方ができるようになりました。

――2024年6月には、シングル『言っとくけどこの感情は恋じゃないからっ!』をリリース。表現の幅が新たに広がりそうです。

麗シュウ(以下、麗) 表題曲はグループになかった王道アイドルソングで、私たち“テンテン”のかわいさが全面に出ています。テンポが速く、ファンのみなさんと手拍子で一緒に楽しめる曲ですね。タイトルからしてライトノベル感が強く、誰もが想像しやすい恋愛ソングです。

――シングル収録曲「ワタシ国憲法第10条」についても、ご紹介いただければ。

アオハルラムネ(以下、アオハル) 自己肯定感が上がる歌詞が特徴で、ポジティブになれます。タイトルにちなみ「ワタシ国憲法」の条文に沿って、メンバーそれぞれの歌割りがあるんです。ステージでは合わせて、フォーメーションがコロコロ変わるので、10人の異なる表情も楽しめます。