航空自衛隊からアイドルの世界へ飛び込んだメンバーも…。個性も様々な歩み

――今でこそ、共に同じグループで活動する10人。それぞれここへ至るまでのキャリアも様々です。なかでも、航空自衛隊からアイドルへと進んだ、空士ヒマリさんのキャリアがまず、気になりました。

空士ヒマリ アイドルが好きで、テレビを見て「人の笑顔にたずさわる仕事に就きたい」と思っていたんです。でも、世間は甘くないじゃないですか。上京して、夢を追いかけるにしても元手がないと…(笑)。自衛隊には自衛官候補生の制度があり、航空自衛隊では一定の任期を終えると退職金を得られるので、2年9ヶ月の任期を満了して、今は好きなアイドルをやっています。自衛隊もアイドルも人の笑顔を守る本質は変わらず、思いはそのままに転生しました。

――メンバーそれぞれのルーツにも迫りたくて。続いて、シュンカアキさんは?

シュンカアキ 以前所属していた事務所にスカウトされてこの世界に入りました。歌は好きでしたけど、仕事にするのは「ちょっと違う」と思っていたんです。でも、あるアイドルの方を見て「こういうアイドルの方もいるんだ」と発見があって、お声がけいただいたきっかけで何かが変わればと思い、アイドルになることを決めました。今の事務所やテンテンへ加入する流れも凄くドラマティックなストーリーがあるのですがまた今度お話します(笑)

――次に、平波芽衣さん。

平波芽衣 幼い頃から憧れていた世界に「いつか挑戦したい」と出身地の京都ではずっと思っていました。東京と違い、オーディションの機会も少ないのでなかなか踏み出せなかったんですけど、ふと、「今なら、アイドルができるかも」と思ったタイミングで勢いのまま上京して、オーディションを受けました。

――続いて、麗シュウさん。

麗 私もアイドルが好きで、学生としてライブや握手会に頻繁に通っていたんです。そんな生活をしている中で、事務所の先輩の神使轟く、激情の如く。のライブ映像を見たら「私もこうして、人を楽しませたい」という思いが強くなって。そう思いはじめたタイミングで「10年後の自分を想像したときに、後悔しないように生きよう」と書いてある本を見つけて、この世界に飛び込みました。

――美雲はにさんは、いかがでしょう?

美雲はに 見様見真似でダンスを踊っていて、頭の片隅では「アイドルになりたい」と思っていたんです。でも、一歩踏み込めなくて、最初はメイドさんが歌って踊るメイドカフェで働きました。歌うのが好きだったし、いざ飛び込んでみたら興味が広がって、DJやダンサーにも挑戦していた時期に、アイドルをやっていた友だちが「一度、やってみれば?」と声をかけてくれたんです。それでいつのまにか本気になれる唯一の仕事になって、今はもう、アイドルしかできません。