過去から現在へ。7人のメンバーがそれぞれ振り返る“脳内パステル”までの歩み | 脳内パステル 「デビュー3周年目前の“ベスト盤”リリースは新たな一歩に」INTERVIEW

過去から現在へ。7人のメンバーがそれぞれ振り返る“脳内パステル”までの歩み

――メンバーそれぞれ、このグループへ加入するまでのキャリアも伺いたいです。まず、ゆりなさんは元・歯科衛生士だそうですね。

ゆりな　幼い頃からアイドルの夢はあったんですけど、お母さんから反対されてしまい、高校卒業後に歯科衛生士の専門学校へ進んでから就職したんです。でも、働いていたのは1年ほどでした。20歳も超えたので自由になりたいと思って、お母さんには内緒でオーディションを受けました。アイドルになってからは世界が変わって、落ち込んでいてもステージに立てばアドレナリンが出ますし、天職です。

――当初、反対していたお母さんは現在の活動をどのように見ているんですか？

ゆりな　今はもう一番のファンと言っていいくらい、応援してくれています。私服を着るトークイベントでは、本番に備えて「新しい洋服を買っておいたよ」と協力してくれました（笑）。

――前向きに（笑）。ゆりなさんと同じく、結成メンバーのみさきさんは？

みさき　AKB48さんへの憧れからアイドルになりたいとずっと思っていて、ダンスもよくマネしていたんです。でも、飛び込む勇気はなくて、自分からなろうと考えたのは、小学校や中学校でいじめられて、引きこもってしまった経験がきっかけでした。家庭内でも上手くいかず、何かを変えるきっかけになればと思って色々なオーディションをうけて、最初は東京でアイドルになったんです。でも、そのグループもしっくりこなくて辞めてしまい、今の事務所とのご縁から声をかけていただいて、思い切って大阪に行きました。

――引きこもっていた環境からアイドルの世界に飛び込んだのは、大きな変化に思えます。

みさき　人前に出るのが苦手だったはずなのに、ステージへ立つようになってからは気にしなくなりました。自由に表現できる楽しさを感じてばかりですし、今はもう、緊張も全然ないです。

――続いて、りなさんがアイドルの世界に飛び込んだ背景は？

りな　ちっちゃいときから歌ったり踊ったりが好きで、習っていたピアノでは発表会の緊張も全然なかったんです。ステージがとにかく大好きで、アイドルへの憧れもあったので、高校生になってからオーディションを受けました。でも、パパやママには合格を内緒にしていたんです。

――ご両親も驚いたのではないかと思います。

りな　最初の説明では「怪しそう…」と言われちゃいました。せっかくつかんだチャンスだし、アイドルはどうしてもやりたかったので、グループのYouTube動画たくさん見せて、スタッフさんとの面接にパパも同席して、活動の説明を一緒に聞いてようやく受け入れてくれました。

――次に、ちゅなさんも振り返っていただければと思います。

ちゅな　幼い頃からアイドルへの憧れはあったし、歌って踊るのも好きだったんです。でも、自分とはかけ離れた世界だとずっと思っていました。お仕事として意識したのは高校時代です。3年生の進路相談で「目的もなく大学へ進学するのも違うし、何かやりたいことはないか」と迷って、パッと浮かんだのがアイドルだったんです。衝動的でしたけどオーディションを受けて、後悔したくない思いからこのグループに加入しました。

――決意をもって飛び込んだアイドルの世界で、やりがいも感じていますか？

ちゅな　応援してくださるファンの方がいるのはやりがいだし、生きがいです。歌もダンスも好きだし、楽しいです。

――1月に新加入のなつめさんはなぜ、アイドルになったんでしょう？

なつめ　親の影響もあって小学校時代からK-POPが好きで、芸能界に憧れていたんです。中学時代からはモデルが中心の芸能事務所へ入ったんですけど、ひそかにアイドルへの憧れは残っていて。以前の事務所を辞めたタイミングでたまたま、脳内パステルのMVを見たときに「これほど感動を与えられるなんてすごい」と思って、オーディションを受けたのがグループ加入のきっかけでした。

――出会いが、運命的な気もします。

なつめ　他にも、アイドルのオーディションを受けた経験はあるんですけど、辞退してしまったグループもあったんです。不思議と「脳内パステルで活動してみたい」と思いました。

――キャリアのお話、最後はららさんから。

らら　お仕事としてアイドルを意識したのは中学時代で、将来の進路希望で自衛隊員、弁護士、アイドルと書いたんです（笑）。でも、勉強が苦手だったので自衛隊員と弁護士はあきらめて、お母さんに「アイドルになりたい」とそうだんしたんですけど、最初はめちゃめちゃ揉めました。でも、受け入れてくれて、高校時代には地元の北海道でアイドルの活動をはじめて、卒業したタイミングでご縁があったのがこのグループでした。

――当初あった進路希望の選択肢が多彩ですが、いずれも人を幸せにするという共通点がありそうです。

らら　アイドルとして、自分のために会場へ会いに来てくださるファンの方がいると、心が動くんです。日々、成長中ではありますけど、みなさんがいるから頑張れるって思います。

――メンバーのキャリアも様々に、グループとして今後への意気込みも教えてください。リーダーのゆりなさん、お願いします。

ゆりな　大きなステージに立ちたいし、テレビにも出演したくて、一歩ずつ目標を叶えていければと思います。自分の家族がご近所の方に自慢できるようなグループになるのが夢で、7人で力を合わせて頑張ります。

PHOTOGRAPHER：TOMO TAMURA,INTERVIEWER：SYUHEI KANEKO