アイドルとして現在へたどり着いた経緯も様々「自由」がグループの特徴
――ここからはキャリアのお話を伺えれば。アイドルとしての歩みをそれぞれ、振り返っていただきたいです。
相笠 高校3年生までは別グループにいて、そこでアイドルは終わるはずだったんです。実際、グループ卒業後の3年ほどは舞台に出演して、アルバイトとしても働くような生活を送っていました。でも、現所属事務所の方からふと「アイドルのプロデュースに興味はありますか?」と聞かれて。そう言われるとやりたいと思ったし、メンバー探しからはじまった“プレイングマネージャー”のような立場で結成に関わり、今があって。自由に決められるこのグループで、のびのびと活動できています。
――同じく結成メンバーの華嵜さんは、リーダーとしてグループを支えています。
華嵜 元々は、社会人からアイドルになったんです。最初は兼業で、無事に食べていけるようになったので、アイドルが本業になりました。過去にアイドル経験はなく、このグループでしか活動したことはないんですけど、根が自由人だから何でも自由なこのグループが本当に好きです。リーダーになったのは成り行きで、今では萌ちゃんという“猛獣”をなだめる“猛獣使い”と呼ばれてます(笑)。
相笠 感情の起伏が激しくて、たまに昂りを抑えきれなくなってしまって。そのあたりを支えてくれる、大切な人です(笑)。
――絆を感じます(笑)。さて、月苓さん、色葉さん、桜田さんのキャリアも振り返っていただければ。
月苓 社会人として働いていたんですけど、アイドルになりたいと思い、見つけたのがこのグループのオーディションでした。常に「アイドルの活動はここが最後」と意気込んでいて。アイドルの活動を何も知らない状態で入ったグループですし、それぞれが色んな経緯を持ちながらも「頑張りたい」と思っているので、みんなの気持ちを無駄にしたくないです。
色葉 別グループでの活動経験はあって。でも、1年ほどで辞めてしまってから「どこかでまたやりたい」と思っていたんです。そこで行き着いたのが、このグループでした。アイドルにこだわっていたのは、ライブの楽しさが大きかったと思います。昔は人前に立つのが苦手で、学校の授業で何か発言するのも緊張しっぱなしだったのに、ステージに立っているときだけは不思議と緊張もないんです。自分を変えてくれた世界に今もいられて、幸せです。
桜田 アイドルになりたくて、5年ほど前に兵庫県から上京してきたんですけど、過去に所属したグループがコロナ禍でなくなってしまったんです。当時は、自分の意思ではなかったので不完全燃焼な気持ちも味わいました。その後は「もう絶対にやらない」と考えていたんですけど、上京した理由が「アイドルになりたい」でしたし、不完全燃焼なままでは絶対に後悔すると思ったので、このグループのオーディションに挑戦しました。過去のグループでは王道なアイドル曲が中心でしたけど、歌う曲もすっかり変わって。「久しぶりに来ました」と言ってくださるファンの方と、現場でたまに再会します。
――それぞれの思いも胸に。最後、グループの目標を相笠さんに伺います。
相笠 2ndシングルをきっかけに5人体制で初めてのMV撮影もかなって、新たに好きになってくださる方が増えてほしいと期待しています。個人的には身近な目標を淡々とクリアしていくタイプですし、大きな目標はあえて心の中にとどめていて。メンバーそろって力を合わせて、より多くの方に知っていただきたいです。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO