声優アーティストとして、これからも同志と共に

――9月からは、初のベストツアー「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」がスタートしますが、壮大なタイトルですね?

上坂 初めてのベストツアーということで、大きめの主語があった方がいいかなと思い、「大〇〇」にしたかったんですけど、イデオロギーとか主義という言葉をよく使っているので、それっぽい言葉を考えた結果、「大理論」になりました。

――準備はもう進んでいるのですか?

上坂 セットリストはもう組んだので、あとはリハーサルを待つのみという状態になっています。もちろん、ベストアルバムの楽曲を中心に考えていたんですけど、ベストアルバムには入らなかった曲で、同志の皆さんと一緒に振り付けする楽曲があったことを思い出しまして…。15thシングル「ディア・パンタレイ」のカップリングに収録されている「KOUTOU TIGER」というユーロビートの曲なんですけど、このユーロビート楽曲をみんなで踊ろう!という演出もあったり…。とにかく、同志の方も初見の方も平等に盛り上がれるような空間を作れたらなと考えてセトリを組んでいますので、気軽に遊びに来ていただければなと思います。

――ライブ初参加の方に向けて、何かアドバイスやメッセージがあれば教えてください。

上坂 私の楽曲は、コールアンドレスポンスが多いんですけど、全然強制ではないので安心してください(笑)。コールをたくさん覚えるのは大変だと思うので、ひとつおすすめするとしたら、グッズで「光るウォッカびん」というアイテムがありまして、これさえ持っていれば、同志っぽくなりますので、それだけは手に取って欲しいなと。あるいは、お手持ちのペンライトでも、だいたいの曲は赤色でやっていますので、赤を振っていただいて、あとは周りの人の動きを真似しながら楽しんでいただければなと思います。中には、すごく装備が厳つい人もいるんですけど、同志の皆さんはびっくりするくらい優しいと思います。落とし物とか拾ってくれるような優しい人達なので、初めての方もペンライト1本持って気軽にお越しください。

――ここで、少し質問の方向を変えてみたいのですが、多趣味のイメージが強い上坂さんですが、最近新たに興味を持ったことや今ハマっていることはありますか?

上坂 サブスクで聴いた主題歌がとてもかっこよかったので、『忍者戦隊カクレンジャー』にハマっています。すごく面白くて、戦隊モノを最初から最後まで見たのは初めてだったんですけど、変身アイテムのリバイバルグッズも買ってしまいました。『ウルトラマントリガー』でカルミラの声をやらせていただいたこともあり、特撮や戦隊はもともと好きだったんですけど、改めてブームが来ていて、純粋にファンとしてハマっている感じですね。

――一度興味を持つとどっぷりハマるタイプですか?

上坂 そうですね。一通り見て、一通り調べて、一通りのグッズを買わないとハマったとは認めないというタイプなので。でも、見始めちゃうとかなり深掘りしちゃうので、今はちょっとずつ見るようにはしています。

――とても上坂さんらしいエピソードだと思いました。では、そろそろまとめに入っていくのですが、ご自身の中では、声優活動とアーティスト活動、それぞれをどのように位置付けていますか?切り替えなど意識することはありますか?

上坂 根っこの部分は声優志向と言いますか、本当に声優になりたいというところからスタートしているので、そこに、アーティストというとても素敵なプラス要素が加わったという感じで考えています。最初の頃は、まったく別の分野だなと思っていたんですけど、歌というのは、声の表現の一部なんだとだんだん実感するようにもなりましたし、声優もアーティストも声で人を勇気づけたり、元気を届けたりするという部分では共通していると思っています。今では、声優もアーティストも切り離せない存在になったと言いますか、「声優アーティスト」というひとつのお仕事なんだなと思うようになってきました。

――そんな上坂さんがアーティスト活動を10年間続けてこられた原動力は何だと思っていますか?

上坂 とてもシンプルになってしまうんですけど、同志のみんながライブに来てくれたり、ライブに来られなくても各地で応援してくれていたり、楽曲を聴いてくれたり、私が表現する作品を必要としてくれたりしている、ということに尽きると思います。誰かの生活の一部になっていたり、すみぺがいるから頑張れるみたいな存在になれているという実感が、すべての原動力なのかなと思いますね。

――では、最後の質問です。10周年という節目を迎えて、これから目指していきたいアーティスト像について教えてください、

上坂 とにかく、出来る限り長くアーティスト活動を続けていきたいと思っています。リアルライブやリアルイベントは毎年開催していきたいですね。声優業というのは、一生続けていきたいことなんですけど、アーティスト活動についても、お声がかかればいつでもやります!というコンディションを整えておきたいなと思いますし、そのためには、私自身もですが、同志の皆さんにもずっと健康でいて欲しいなという思いです。

Information

<RELEASE>
上坂すみれベストアルバム「SUMIRE CATALOG」
2024.7.24(wed)Release


完全限定生産盤:CD2枚組+Blu-ray ※スペシャルBOX仕様
品番:KICS-94147~8
価格:¥9,900(税抜価格:¥9,000)
仕様:スペシャルBOX+栄光の同志勲章バッジ+大判フォトブック
CD収録内容:
【CD】※3形態共通
≪DISC1≫
01. 七つの海よりキミの海
02. げんし、女子は、たいようだった。
03. パララックス・ビュー
04. 来たれ!暁の同志
05. 閻魔大王に訊いてごらん
06. Inner Urge
07. 恋する図形(cubic futurismo)
08. 踊れ!きゅーきょく哲学
09. POP TEAM EPIC
10. ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡
11. EASY LOVE
12. 生活こんきゅーダメディネロ
13. LOVE CRAZY
14. ハッピーエンドプリンセス
15. ディア・パンタレイ
≪DISC2≫
01. ♡をつければかわいかろう
02. 地獄でホットケーキ
03. 海風のモノローグ
04. よっぱらっぴ☆
05. すーぱー呂布呂布ぱらだいす!
06. ウエサカダイナミック
07. 繋がれ人、酔い痴れ人。
08. テトリアシトリ
09. ヤバい◯◯
10. 見参!革ブロ☆ふぉーえばー
11. ネオ東京唱歌
12. ノーフューチャーバカンス
13. ソライロ (Acoustic ver.)
14. 革命的ブロードウェイ主義者同盟
15. ファーストピリオド.
【Blu-ray】
<MUSIC VIDEO>
・「ファーストピリオド.」
・「七つの海よりキミの海」
・「げんし、女子は、たいようだった。」
・「革命的ブロードウェイ主義者同盟」
・「パララックス・ビュー」
・「来たれ!暁の同志」
・「閻魔大王に訊いてごらん」
・「Inner Urge」
・「テトリアシトリ(PARKGOLF REMIX)」
・「恋する図形(cubic futurismo)」
・「踊れ!きゅーきょく哲学」
・「POP TEAM EPIC」
・「ノーフューチャーバカンス」
・「リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)」
・「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」
・「ネオ東京唱歌」
・「EASY LOVE」
・「生活こんきゅーダメディネロ」
・「筐体哀歌」
・「海風のモノローグ」
・「海風のモノローグ」(アイドルバージョン)
・「LOVE CRAZY」
・「ハッピーエンドプリンセス」
・「ディア・パンタレイ」
<BONUS>
・「SUMIRE CATALOG」MAKING
・「プロジェクト始動!!~決起集会vol.0~」ダイジェスト版 ※完全限定生産盤のみ
【栄光の同志勲章バッジ】 ※完全限定生産盤のみ


CD+Blu-ray盤:CD2枚組+Blu-ray
品番:KIZC-752~4
価格:¥4,950 (税抜価格:¥4,500)
※初回製造分はスリーブケース+ミニフォトブック付き
【CD】※3形態共通
【Blu-ray】
<MUSIC VIDEO>※完全限定生産盤と共通
<BONUS>
・「SUMIRE CATALOG」MAKING


通常盤:CD2枚組
品番:KICS-4147~8
定価:¥3,630(税抜価格:¥3,300)
【CD】※3形態共通

<LIVE>
ベストツアー 「SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論」
■開催日程
2024年9月28日(土) 大阪 NHK大阪ホール
2024年9月29日(日) 愛知 Niterra 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
2024年10月12日(土) 東京 LINE CUBE SHIBUYA

『SUMIRE CATALOG』特設サイト

上坂すみれ

2011 年に声優デビュー。愛称は、“すみぺ”。2022 年放送のTV アニメ「うる星やつら」ではラム役に抜擢。アーティストとしては、2013 年放送のTV アニメ「波打際のむろみさん」の主題歌「七つの海よりキミの海」でデビューを果たし、2023 年にアーティストデビュー10 周年イヤーを迎えた。昭和歌謡、メタルロック、ロリータ、プロレス、髭等、多方面の知識を持つ、唯一無二の声優アーティスト。LIVE では客席にモノを投げ込む、ぬいぐるみをモッシュさせる等、そのステージングからは目が離せない。2021 年4 月にリリースした11th シングル「EASY LOVE」が国内のみならずアメリカ/ 南米地域を中心に世界でもスマッシュヒット。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:ATSUSHI OINUMA,HAIR&MAKE:YUMIKA SAWANISHI,STYLIST:NATSUMI SANO
衣装提供
MILK