2ndシングル表題曲ではアイドルの「光」と「陰」を表現できるように
――2023年末にSKE48を卒業後、2024年の年明けにソロへ転向してから半年以上が経過しました。活動における時間の流れも変わり、Instagramにもたびたび登場する愛犬“きなちゃん”と過ごす時間にも変化が?
江籠裕奈(以下、江籠) 自宅で仕事をする時間が増えて、きなちゃんとふれあう時間も自然と増えました。歌詞を考えたり、私が仕事中は大人しくしていて、仕事が終わると遊んでほしいのかすり寄ってきます(笑)。涼しくなる夕方には一緒に散歩して、プライベートではほとんど愛犬と一緒に過ごしていますし、生きがいです!
――(笑)。さて、2024年3月の1stシングル『はじまる』のリリースから約4ヶ月。7月31日には、新たに2ndシングル『プリンセステイラー』をリリースします。
江籠 実は2ndシングルの曲と出会ったのは、1stシングルよりも前だったんです。2作品とも「今リリースするならこの曲だよね」と、スタッフさんも考えてくださった曲が収録されています。表題曲でいえば、1stシングルではグループ卒業後に「新たな道で頑張っていこう」と決意を込めて、今回は私の中で「王道のアイドルといえばコレ!」と感じる曲でした。
――前回の表題曲「はじまる」と同じく、今回の表題曲「プリンセステイラー」は、グループ時代にTeam KIIの曲「君は未来に試されている」などでもゆかりのあったkazueiさんとの共作詞です。
江籠 グループ卒業後のソロ活動を決めた時期に、提案してくださったのが「プリンセステイラー」でした。長くアイドルを続けてきたからこそ「アイドルの二面性をテーマにした曲がいいんじゃないか」と話をいただきました。私もアイドルとしてのこだわりやポリシーがありますし、提案されてすぐに曲に共感できました。歌詞のベースは当初からできていたので、表現を調整しながら私も歌詞を作っていきました。
――「アイドルへのこだわり」も人一倍強そうですね。
江籠 アイドルが好きだから。その一言しかありません。世の中にある仕事のひとつとして、アイドルをリスペクトしています。笑顔で可愛くステージに立っているだけの仕事と見られることもありますが、そうではない要素を今回の表題曲に詰め込み、明るさと暗さの両面を表現しています。
――その想いから、歌詞を作り上げていったんですね。
江籠 アイドルの可愛い部分を「プリンセス」として据えてくださって、当初は明るい部分が中心の楽曲でした。でも、アイドルとして歌うなら光だけではなく、陰も見せたいと思って。辛いことや嫌なことがあってもステージに立って笑顔を届けないといけない。そんなアイドルを応援してくださるみなさんへの恩返しのために頑張っているという思いを歌詞に込めました。入り口はポジティブで可愛らしさを感じてもらい、より深く聴き込んでくださった方には「メッセージ性の強い歌詞だった」と思っていただけたらうれしいです。