グループ時代の先輩・斉藤真木子の「背中」に教わったアイドルとしての姿勢 | 江籠裕奈「SKE48卒業から“7ヶ月”2ndシングルリリースで振り返る先輩の教え」INTERVIEW

グループ時代の先輩・斉藤真木子の「背中」に教わったアイドルとしての姿勢

――シングルリリースの一方、3月にはソロ初のバースデーライブ「江籠裕奈 Birthday Live 2024 “329”」を開催。以降、ソロで対バンイベントにも精力的に出演しています。ステージ出演で、グループ時代との変化は味わっていますか？

江籠　一人なのでステージで水が飲みたくても場を繋いでくれる人はいないし、歌いながら盛り上げるのも自分だけなので、メリハリをつけるのが大変です。でも、グループ時代もソロライブを経験していたし、私のことが「好きだよ」と言って熱心に足を運んでくださるファンの方もいるので、大きな変化はないと思っています。ライブではグループ時代に立ったことのない場所に行けるのが新鮮で、この先もし“SKE48 劇場”のステージにソロで立つ機会があったら、その時はメンバーがいない寂しさを味わうかもしれません（笑）。

――キャリアについてお伺いします。現在は24歳で、SKE48のメンバーとしてアイドルの世界に飛び込んだのが11歳。そもそも、この世界へ入ったきっかけは？

江籠　幼い頃からアイドルが好きで、AKB48さんが好きでした。出身地の愛知県に「姉妹グループができる」と聞いた親が応募してくれたのがきっかけです。加入当初は11歳だったので、目の前のことに必死でした。言われたとおりに公演に出て、ステージに立って…みたいな感じでしたけど、あのときがあったから今があると思います。大変なことも多かったですが、憧れの先輩たちがいたので頑張れました。

――特に影響を受けた先輩はいますか？

江籠　斉藤真木子さんです。直属の後輩として、加入当時からたくさん叱ってくださって、育てていただきました。ステージで真木子さんの背中を見ながら踊るのが好きでしたし、みんなと一緒に厳しく怒られたのもいい思い出ですし、自分の意識を変えてくれました。

――SKE48での約12年間活動されますが、学業との両立はいかがでしたか？

江籠　中学校も高校も全日制だったので、正直、大変でした。東京での仕事があった翌日は、始発の新幹線で名古屋へ帰って学校へ通うこともしょっちゅうありました。歌番組の楽屋で試験勉強をしたり、ライブやフェスの合間に課題をこなしたり（苦笑）。もしアイドルではない人生を歩めるとしたら、“普通の青春”を味わってみたいです。

――SKE48での活動を振り返って一番学んだことは何でしょうか？

江籠　絶対に人の信頼を裏切らないことをグループ卒業まで貫いた自信はあります。もちろん今も変わらずで、どんなときでも誠実でありたいと思います。ステージでどれほどいいパフォーマンスをしても、周囲への配慮も含めてガッカリさせてしまったら意味がないので。シングルのリリースにしても、たくさんの人が関わってくださっていて、すべての人のために頑張らなければいけないと、ソロになってからより強く考えるようになりました。

――グループ卒業を経てソロになり、アイドル歴は通算“13年”となりました。今なお感じるアイドルのやりがいは？

江籠　誇りを持って仕事をしている空気感が好きです。アイドルって本当、すごいなっていつも感じます。アイドルのみんなを尊敬していますし、自分もそう思ってもらえる存在であり続けたいです。

PHOTOGRAPHER：TOMO TAMURA,INTERVIEWER：SYUHEI KANEKO