「チャーミングな私が好き」ゆうこすに聞いた“自信を持つ秘けつ”とは?

――写真集で特に見ていただきたい、お気に入りカットも伺いたいです。

ゆうこす 難しい…(苦笑)。過去に影響を受けたアーティストの方々をオマージュしたカットがいくつかあって、例えば、「DATSUN」のTシャツを着たカットは、好きなアーティストの川本真琴さんのMV「DNA」にインスパイアされて、撮影では実際に曲も流していました。石畳の上で艶っぽい表情を見せた、黒いワンピースでのカットは好きなアーティストの椎名林檎さんが歌うロックバンド・東京事変の「群青日和」のオマージュですし、どのカットも憧れの方になりきっていました。

――スタイリングやポージングには、自身のアイデアもだいぶ反映されていますか?

ゆうこす 衣装は事前にスタイリストさんに相談しながら、全体のバランスを考えて選びました。自分のカラダを作品にちゃんと残したかったので、ポージングにもだいぶこだわったんです。 現場では“手ブラ”のカットも撮影したんですけど、セクシーに振り切ってしまうと、ファンのみんなが「ビックリしちゃうかも…」と思ったので、かわいらしさを強調できるように手袋を用意して、笑顔を強調しました。

――撮影を控えて新たに、ボディメイクにも励んだんでしょうか?

ゆうこす 運動や食事制限もしたんですけど、仕事での会食が続くとやっぱり太っちゃうんですよね(苦笑)。だから正直、目標体重までは絞りきれなかったんです。事前にスタッフさんに「ゴメンなさい」とメッセージを送ったんですけど、何事もポジティブに考えなければいけないので、撮影では気持ちを切り替えました。あらかじめ決まっていたタイトル「チャーミング」を生かして、ぽっちゃりしていても自分の好きなカラダを見せたいと、楽しんでいるのが一番私らしいかと思って。ムチムチ感も、かえって“味”になりました。

――当初、3泊4日の撮影は全日で雨予報だったものの、ふたをあけてみたら、晴れだったそうですね。

ゆうこす おかげさまで晴れ、雨、霧、曇りのすべてのシチュエーションで撮影できて、運がよかったです。撮影以外の時間では、とにかく沖縄のおいしいグルメをたくさん食べていました(笑)。複数のオフショットをまとめたページもあるんですけど、桑島さんが自然体の姿をたくさん切り取ってくださったんです。(ページをめくりながら)少なからずダイエットしていたのに、撮影がはじまる直前にはステーキをガッツリ食べたり、開放感ある土地でおちゃらけていました(笑)。

――(笑)。タイトルの「チャーミング」には「誰かのためのチャーミングというより、私は、チャーミングな私が好きなんです」という思いも込められているそうですね。ゆうこすさんのように、自分に自信を持つ秘けつも伺いたいです。

ゆうこす 最初からあったわけではなく、私の場合は、ファンや社員のみんながついてきてくれた覚悟から、自然と芽生えていったと思います。誰かがついてきてくれていると思うと、自信がないと言っていられないじゃないですか。その背景では、自分のポジションを確立できたのも大きかったかもしれません。SNS時代で難しさもありますけど、人と比べないのはやっぱり大切ですね。その上で、自分のいいところやできることを、いかにしてアピールするかに尽きます。私は、タレントとしてYouTubeで戦っていたら勝てなかったはずで、モテクリエイターとして発信したら、ニッチな領域で1番になれたんです。2016年にタレントマネジメントなどを手がける株式会社KOSで起業して以降は、より自分を認められるようになり「ポップに明るく、みんなを引っ張っていこう」と決心がつきました。