雨のラスベガスでエモい写真が撮れた

――飛行機が苦手だそうですね。

福澤 そうなんです。怖いとか酔うとかではなく、1時間とか2時間ですら、大勢の人がいる中でじっとしているのが苦手で、ついつい動きたくなってしまいます。だからプライベートでの海外旅行は、ほとんど行かないですね。ただラスベガスの行き帰りはアニメ『葬送のフリーレン』を一気見したので、わりと平気でした。

――福澤さんはインドアとのことですが、高野さんと阿部さんはどうなんですか?

福澤 洸は僕寄りで、あんまり外に出ないタイプです。顕嵐はアウトドアで、時間があると一人でも出かけるので、僕たちとは逆のタイプです。そんな3人が集まって、初めて何日間も一緒の時間を共有したので新鮮でした。もちろん仕事ですけど、カメラが回っていない時間のほうが多かったので、オフの時間もたくさんあって。いろいろ3人で話していると、それぞれが培ってきた芯にあるもの、今後思い描いているやりたいことなど、共感できることばかり。全員エンタメが大好きで、ちゃんと自分が成長できる環境で、挑戦し続けるのが好きな人たちだなと再認識しました。

――写真集の撮影はいかがでしたか。

福澤 ラスベガスはどこの風景も絵になるんですよね。特に夜は最高で、映えるシチュエーションばかりでした。雨が降ったときは、車から降りて、すぐ撮影みたいなバタバタした状況だったんですが、そうとは思えないほどエモい写真が撮れたと思います。気心の知れたスタッフさんばかりだったので、リラックスできて撮影ができましたし、みんなで一緒に移動しながら、「ここいいよね」と車から降りて、急遽撮影することもありました。

――「普段の日常とは違ったシチュエーション」というのがテーマの一つです。

福澤 普段の僕が、外を散歩しているシーンって想像つかないと思うんです(笑)。ただ完全な非日常ではなく、普段の僕に寄せていただいたところもあるので、違和感はなかったです。東京でも撮影したんですが、ラスベガスよりも優しい雰囲気で、普段は見せないようなナチュラルな表情を引き出していただきました。

――完成した写真集を見た感想はいかがでしたか?

福澤 盛れているなと(笑)。ファンの皆さんも見たことがないようなイメージの写真が満載でしたし、カメラマンさんが、その時々に出るものを大切にしてくださったのが伝わってきてうれしかったです。初の写真集なので、手に取った方々には隅々まで見てほしいですね。