荒牧慶彦くんのやりたいことを上手く表現できるキャストが揃った「Club ドーシャ」 | 福澤 侑 「時間があるときに自分をアップデートするのがクリエイティブにおいて必要なこと」 INTERVIEW

荒牧慶彦くんのやりたいことを上手く表現できるキャストが揃った「Club ドーシャ」

――現在公演中のStray Cityシリーズ第二弾「Club ドーシャ」ですが、2023年5月に上演した第一弾「Club キャッテリア」の手ごたえはいかがでしたか。

福澤　猫のホストという設定で、コメディ要素が強くて、普段の舞台と違った世界観で楽しかったです。企画・プロデュースも担当した荒牧（慶彦）くんのやりたいことを上手く表現できるキャストが揃っていて、個人的にも楽しいメンバーですし、お客様の盛り上がりもすごかったです。

――ベンガルを演じる上で事前準備はしましたか。

福澤　歌舞伎町でホストをやっている皆さんの動画をYouTubeで観て、しぐさ、かっこつけ方、言葉選びなどを参考にしました。それが活かされていたかは分かりませんが……。

――福澤さんは振付も担当されていますが、テーマソングで踊るパラパラが素晴らしかったです。

福澤　テーマソングは（廣野）凌大が作ってくれたんですが、初めて聴いた瞬間、パラパラしかないなと一発でイメージが湧きました。

――過去にパラパラを踊った経験は？

福澤　なかったですが、観たことはあったので頭の中にイメージがあったんです。ただ改めてパラパラの動画を観ると、そっちに寄ってしまうので、猫がパラパラをやるならどうなるんだろうとイメージを膨らませて考えました。出演するだけではなく、クリエイティブにも参加できたのは、荒牧くんプロデュースだからこそでありがたいですね。

――今年４月には、Stray Cityシリーズのドラマ「『Clubキャッテリア』～ラグとラガ～」（日本テレビ）が放映されました。

福澤　ドラマは実際にあるホストのお店で撮影をさせていただきました。ホストの方にはお会いできなかったんですが、綺麗でゴージャスな空間で、舞台の雰囲気と似ているなと感じました。撮影のほうは舞台と変わらず、楽しくできましたね。

――Stray Cityシリーズのキャスト陣もゲーム好きの方が多いですよね。

福澤　プライベートで、ご飯や買い物に誘うってハードルが高いですけど、オンライン上で通話しながらゲームをするというのは気軽にできるので、自然と仲良くなることができるんです。

――Stray Cityシリーズのメンバーでゲームが上手いと感じるのはどなたですか？

福澤　僕は昔から『Call of Duty』シリーズが大好きなんですが、このゲームに関して言うと、凌大がダントツに上手いです。ただ煽りがすごいので、みんなから嫌がられます（笑）。

――ゲーム以外で、オフはどう過ごすことが多いですか。

福澤　最近は裏方として携わらせていただく機会も多くなったので、自分のイメージや引き出しを増やすために、アニメや映画、舞台を観たり、いろんな音楽を聴いたりするのを心がけています。時間があるときに自分をアップデートするのがクリエイティブにおいて必要なんですよね。昔からそうだったんですが、より今はその意識が強くなっています。たとえばアニメにしても、昔は単純に好きで流し見することが多かったんですが、今は音楽を入れるタイミングや、色使いなど、細かい部分まで注目して見ています。

――振付も、映像作品などからアイデアを得ることはあるんですか。

福澤　よくあります。僕は感情で振付を作るタイプなので、アニメや映画を観て、悲しい気持ちになればなるほど悲しい振りが出てくるし、ぶっ飛んだ映画だと、ぶっ飛んだ振りが出てくるんです。だからインプットの時間は必要不可欠なんです。

PHOTOGRAPHER：TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER：TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE：SAYAKA SETOGUCHI ,STYLIST：MIZUKI IRI