こんにちは。KiSS KiSSのキャ・ノンです。先日、人生ではじめて(たぶん)びっくりするくらい喉が枯れて、声が出なくなりました。自分でいうのもあれですが、わたし変な声だけど本当に喉が強くて、風邪ひいて喉痛くなるとかはあったけど枯れることがなかったんですよ。だから最初、枯れてるのが楽しくていっぱい喋ってたんですけど(よくない)、どんどん声が出なくなっちゃって。ギリギリ歌えはするけど喋れないみたいな状態になってしまいまして。病院に行ったり、札幌で鍼に行ったり、何日か経ったらすぐ治ったんですけど、そしたら普通に歌えることがすごく楽しくて!わたし、歌うことが心から楽しいって思えたのはじめてで、それがすごくうれしかったです。失ってから気付くことばかりですね。みなさんも季節の変わり目、体調崩さないように気をつけてください。というわけで今日は、絶賛全国を回っている、FiCKiSS!ツアー大阪公演の日のことを書いていこうと思います。
今回のツアーは夢の新幹線移動だ。前日は仙台公演で一度東京に帰り、朝また東京から大阪に向かった。メンバーやスタッフさんと新幹線で合流する。大阪までは約2時間半、睡眠に当てようと思っていたのに、隣の席がアイナスターだったので2時間ほど喋り続けてしまった。
新大阪駅から御堂筋線に乗り江坂駅まで向かう。会場入りは13時、リハーサルまでは1時間あるので、各々メイクをしたりお弁当を食べたり、好きに時間を使った。今回のツアーはいつものツアーと違って、のんふぃく!さんと一緒に回らせてもらっているので、心持ちがいつもとまったく違う。アウェイな環境でどう挑めばいいのか、模索しながら1公演ずつ毎回反省会をして、次に生かしていく。今回大阪公演は先攻なので、どうやって自分たちの空気に持っていくかが大切だ。もちろん後攻の方が会場が温まっていてやりやすいので、いかに臆せずに行けるかが課題である。今回のKiSS KiSSの目標は、自分たちに自信を持ってライブをすることだ。
リハーサルが終わり、衣装に着替える。毎公演恒例の集合写真を撮る時間だ。みんなで階段を上って屋上に出ると、目が開かないほど眩しかった。戻ってからはランチェキの撮影に移る。いろんなペアでチェキを撮影して、合間の時間にメンバー同士で喋ったり、写真を撮ったりする。KiSS KiSSメンバーは人見知りが多い(自分を含む)ので、いろんなアイドルの方と共演してもなかなか話せなかったり、仲良くなれることがない。しかし、今回はツーマンツアーで、しかもツアーをまわる前から撮影で会ったりと、話せる機会がたくさんあってうれしかった。
楽屋に戻ると、みんなで繋ぎを確認したり、MC内容について話したり、不安要素を減らしていく。時間になり本番が始まる。SEが流れる中円陣を組み、ステージに上がっていく。一曲目は最新曲の『楽園きゅ~とぴあ♡』。そのあと『KiSSES』『ファンファーレ』と、KiSS KiSSの定番曲が続いた。KiSSERSだけではなく、のんふぃく!さんのファンの方もいるので、いつもと緊張の仕方が違う。しかし、一緒に踊ってくれたり、クラップしてくれたりと、優しい方ばかりでとても救われる。
MCでサビの振り付けをレクチャーをして、次の曲は『KiSS KiSS KiSS』。日に日に一緒に声を出してくれたり、手をあげてくれる人が増えてうれしい。そして、『Cake!』『チョコキス!!』『わんわんおーらぶ♡』と、このツアーを通して、どの曲を選ぼうか、KiSS KiSSにしかない色を見せられたらと悩んで決めた三曲が続く。
会場はこのツアーの中で一番暑かった。止まらない汗と闘いながら、次はのんふぃく!さんのカバー『プラトニックチョロイン』を歌わせてもらう。今回のツアーでは曲交換もしていて、のんふぃく!さんは『KiSSES』をカバーしてくれる。他の人が歌うKiSS KiSSの曲はとても新鮮で、ここはこんなふうに歌えばいいんだとか、あんな可愛い台詞があるんだとか、たくさん勉強させてもらった。
『プラトニックチョロイン』は、GANG PARADEのFCツアーファイナルのあと事務所に戻り、みんなでいただいた動画を解析しながら覚えた。極限状態の方がハイになって楽しめたり、頭が冴えたりするように、この日はとんでもない集中力を発揮して、みんなですぐに完成させることができた。大変な日を乗り越えることで生まれるものがKiSS KiSSにはたくさんあって、それが増えるたびに達成感を得ることができて、絆みたいなものが深まる気がして好きだ(その日が来るまではすごく嫌なのにね)。
人の歌を歌わせてもらっているという緊張はあるけれど、『プラトニックチョロイン』は歌っていてすごくたのしくて、気付けば終わっているのが毎回だ。そのあと『いないいないばー』、最後は『雨天決行』でKiSS KiSSの出番は終わった。ふぃくきすツアーは今回で4公演目。なんとなく慣れてきた部分と、まだ慣れない部分が混在している。スタッフさんも一丸となって考えてくれたり、KiSS KiSSの活動はこのツアーを通してどんどん面白くなり、そしてとてもむずかしく、そして今、とてもたのしい。
過去の連載記事はこちら
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