世代を越えて愛される“平成感”のあるメロディ

――ここからは、8月25日に配信リリースされた新曲「CINDERELLA」について教えてください。この曲は、いつ頃できた曲ですか?

Soala 実は、2ndワンマンライブのタイトル「CINDERELLA」に合わせて、同タイトルの楽曲を作ろうということになり、短期間で作った曲なんです。最初は、おとぎ話のシンデレラを思い浮かべて恋愛の楽曲がいいのかなと思ったりもしたんですけど、私が音楽を始めたきっかけのひとつに、誰かを救いたいという思いがあるので、「CINDERELLA」というタイトルで、背中を押せるような楽曲にしたいと考えました。どん底から抜け出せない、ずっとこのままなんじゃないか?みたいに思う時期が私にもあったので、今そういう思いしている人達に、一歩踏み出す勇気を与えられたらなという思いで制作しました。

――普段の曲作りはどのように行っているのですか?

Soala 結構バラバラで、トラック音源をいただいてから作る場合もありますし、「CINDERELLA」のように、メロディをスマホに録っておいてそこから作るような場合もあります。曲を作ろうと思って作るのではなく、家にあるYogiboに座ってリラックスしている時に鼻歌で作ったりするようなこともあります。ベッドや部屋の隅っこにいる時の方が浮かびやすいのかもしれません(笑)。歌詞は、はまっちゃうと抜け出せなくて、なかなか浮かばなくて1か月とか経っちゃうこともありますし、逆に、スラスラ書ける時にはメロディと歌詞が一緒に出てきたりすることもあります。特に、Yogiboに座っている時はメロディと歌詞が一緒に出てくることが多いです。

――本当にリラックスしたSoalaさんの日常の中から、等身大の言葉やメロディが生まれているんだなと感じました。新曲「CINDERELLA」のファンやリスナーの方の反応はいかがでしたか?

Soala 今までの私の曲と同じように、背中を押して寄り添うという部分ももちろんあるんですけど、今回は壮大で新しいSoalaを見せられた楽曲にもなったので、今までの曲で一番好きとか、一番かっこいいと言ってくれるファンの方が多くて嬉しかったです。この曲を聴いて仕事を頑張ろうと思えたとか、背中を押してもらって頑張れているといった言葉をいただいたりもしたので、逆に、私ももっと頑張ろうと思えるようになりました。

――過去の楽曲ジャケットはイラストが多いですが、今回は、Soalaさん本人の顔写真となっています。ここには何か心境の変化や気持ちが表れているのでしょうか?

Soala そうですね。今までのジャケットはイラストだったので、私自身が顔を出すということは考えてこなかったんですけど、Soalaの曲は知っているけど顔は知らないという方もまだまだ多くて、SNSのライブの動画で私の顔を初めて見たというファンの方も多かったので、このタイミングで楽曲と共にSoalaの顔も認知していただきたいなと思い、新たな挑戦としてジャケ写を自分の写真にしてみました。

――Soalaさんご自身は、「ストリーミング総再生回数1億回越え!」といった紹介のされ方や反響をどのように受け止めていますか?

Soala やっぱり、最初の頃は、楽曲の再生回数やSNSのフォロワー数などでしか反響が分からなかったので、数字を見て、届いているんだなということを実感していました。SNS投稿を始めてからは、ライブに来てくださる方もどんどん増えていったので、私の楽曲が本当に届いているんだなということを、ファンの方の姿や声で気付かせてもらっています。数字だけを見ると、私自身も本当に1億回も聴かれているの!?と思ってしまいますけど、やっぱりファンの方の声が増えるにつれて、改めて自分の楽曲が多くの方に届いているんだなと実感できています。

――ファンの方のコメントなどは細かくチェックされていますか?

Soala コメントももちろん見ますけど、エゴサもしています。本当に毎日エゴサしているので、“Soala”と書いてあるものは全部チェックしたんじゃないかなと思っています(笑)。

――同世代のファンの方が多いと思いますが、年齢の離れた方など意外なリアクションもありますか?

Soala 私自身は平成を意識して作ったことはないんですけど、よく“平成感がある”みたいなコメントがついたりもして、平成を感じるメロディだと言ってもらえることが増えたので、お父さんお母さんやおじいちゃんおばあちゃんと一緒に遊びに来てくれたりするファンの方もいます。あとは、「子供から教えてもらいました」とか、「TikTokで子供が聴いていて私も好きになりました」というお母さんからのコメントもあったりして、幅広い世代の方にライブに足を運んでもらえたり、楽曲を愛していただけたりしているのは本当に嬉しいことだなと思います。

――私は「恋花火」に平成感を感じて、とても好きな楽曲です。

Soala あの曲はお母さんお父さん世代に特に人気が高い曲です。私の父も一番好きな曲だと言ってくれています(笑)。でも、あの曲こそYogiboに座っている時に、歌詞とメロディが一緒に浮かんできた曲なんです。老若男女の方に愛していただける楽曲になると確信できた曲でしたし、一番早く作り上げられた曲かもしれないです。好きと言っていただけて嬉しいです。