グループ誕生から約2年半 “メンバーそれぞれ”が実感する自身の成長とターニングポイント
――2022年3月のグループ誕生から約2年半。加入当時から現在までに自覚する成長や変化を、それぞれ伺いたいです。まず、小澤さんから。
小澤 みんなより遅れてグループに加入したので、最初は受け入れてもらえるか不安で、常に肩に力が入っていました。新社会人のような緊張感を持ちながら、最年長としてグループを引っ張らなければとは思っていました。転機は、『≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOYです。」』(2023年9月)でした。リーダーに任命していただいてからは、しっかりみんなに意見を伝えられるようになり、これからは視野を何倍も広げていかなければと意識が変わりました。みんなに自分の意見を言えるようになったのも、私の意見を素直に受け止めてくれる優しいメンバーがいるからこそです。リーダーとしてまとめつつ、一人のアイドルとしてファンのみなさんをいかに魅了するか、両立の難しさもあります。
――メンバーから見た、リーダーとしての小澤さんの頼もしさも伺いたいです。
村山 レッスンでは人一倍、周囲のメンバーを気にかけてくれます。表情がくもっているメンバーがいたら「今日は暗かったけど、何かあったのかな」と気にかけてくれますし、リハーサルが立て込んでいると「みんな、不安なことない?」と一声かけてくれるんです。自分のことだけでも精一杯なはずですが、みんなを気遣ってくれる姿勢を見ながら、同学年組として「頑張らないと」と励まされます。
――小澤さんに厚い信頼を寄せる村山さんは、自身の加入当時からを振り返っていかがでしょう?
村山 加入当時は、夢に見ていたアイドル活動をできる環境にいられる時間がただ幸せで、フワフワと宙に浮いているような感覚でした。ですが、次第に「自分は楽しいけど、パフォーマンスを見ているファンのみなさんはどう思っているんだろう」とファン目線で考えるようになりました。5thソング「今日も君の夢を見たんだ」(2023年4月にリリースした≠MEの6thシングル「天使は何処へ」Type Cに収録)でセンターを任された当時も、楽曲のよさを伝えるために何をするべきか、たくさん考えました。メジャーデビューしてからは次第にパフォーマンスへの責任感が強くなり、自信をもってステージへ立てるようになりました。
――村山さんの思いを熱心に聞いていた、逢田さんは?
逢田 ターニングポイントになったのは『≒JOY 1st Tour「Absolute」』(2023年12月〜2024年1月)でした。(大西)葵ちゃんが活動休止中(2024年2月に復帰)に、葵ちゃんのパートをメンバーでカバーし合ったんです。葵ちゃんのパートを歌う度に、葵ちゃんのすごさを感じていましたし、2人で歌わせていただく機会もあったので、ツアー中は自分の弱さも痛感していました。でも、強くならなきゃとも思って。ツアー後「高音がよくなったね」と褒めていただいて、パフォーマンスの成長にもつながりました。