8歳の頃から憧れたアイドルを卒業する川村。為永は“その姿勢”にならって
――2016年8月にハロプロ研修生へと加入し、2017年6月にアンジュルムへ加入。ブログで「8歳の頃」から憧れていたと明かしていたアイドル生活を卒業し、芸能界引退を決めた理由は?
川村 ハロプロ研修生に入ったときから「いずれは卒業するもの」と思いながら、活動してきたんです。アンジュルムへの加入後には、映画やバラエティ番組にも出演させていただいたし、アイドルとしてできたお仕事がたくさんありました。ハロプロが好きで、アンジュルムが好きで、アイドルが好きで、これまで以上にアイドルとして芸能界でやりたいものはないと考えて、卒業を決めて。すべての目標を叶えられたわけではないんですけど、8歳の頃にアイドルを夢見ていた自分以上の自分にはなれました。
――潔い決断だと思います。為永さんは川村さんの決断を聞いて、何を思ったのでしょう?
為永 初めて聞いたときはビックリしたし、ワーッと泣きましたね。寂しさは今も変わらずですけど、何かを相談すると「ここが幸音ちゃんのいいところだよ」と言葉で伝えてくれる川村さんから、未来が楽しみになるようなポジティブな言葉もいただいて「アンジュルムの活動をもっと頑張らなきゃ」という気持ちも芽生えました。
――現在はグループのメンバーとして活動していますが、原点に立ち返って、ハロプロのオーディションを受けた当時も振り返っていただきたいです。
川村 ハロプロはファンクラブに入るほど好きで、高校1年生のときに知ったモーニング娘。さんのオーディションが、年齢制限で最後の年だったんです。次にいつオーディションが開催されるのか分からないし「挑戦せずにあきらめたらきっと後悔するだろう」と思って、受けました。
為永 芸能界への憧れから、地元ではダンススクールに通っていて、色々なオーディションを受けていたんです。そのうちのひとつが、モーニング娘。さんのオーディションでした。当時はハロプロをよく知らなかったんですけど、母に「受けてみたら?」とすすめられて、でも、落ちてしまったんですよね。その悔しさから映像を見あさっていったらハロプロが好きになって、翌年にあったハロプロ20周年のオーディションは自分から応募しました。
――グループ加入までは、ハロプロ研修生での活動もありました。
川村 研修生を経験できてよかったと思います。私が加入した当時は30人ほどの大所帯で、上下関係や礼儀、お仕事への向き合い方をしっかり教えていただいたんです。グループ加入までの約10ヶ月間があったからこそ、アンジュルムとしての活動に繋がっていると思います。
――ハロプロのYouTubeチャンネル「OMAKE CHANNEL」ではハロプロ研修生時代の同期と語り合っていましたね。
川村 グループのメンバーとは、違った絆があります。ハロプロに入って最初にできた仲間ですし、それぞれ別々の時期にグループへ加入して、負けたくないというメラメラした気持ちもあったんです。他のグループで活動する同期の姿を見て「もっと頑張らないと」と、刺激も受けていました。
――為永さんは、ハロプロ研修生の当時を振り返っていかがでしょう?
為永 地元のダンススクールでは最年少でしたけど、ハロプロ研修生では同期の最年長だったので「しっかりしなきゃ」と思っていました。約3年間は川村さんも言っていた礼儀はもちろん、アイドルとしてのダンスの基礎も学んだし、良い時間だったと思います。
――直近ではハロプロ研修生時代の同期、松原ユリヤさんがハロプロの新グループ・ロージークロニクルの活動をスタートさせました。
為永 ユリヤちゃんはライバルというより、お姉さんのような気持ちで見守っていたメンバーだったんです。出会った当時はちっちゃい子どもで、緊張していたのか当時はしゃべる機会が少なかったんですけど、ロージークロニクルのメンバーとして堂々と話している姿を見て、ギャップに驚きました。身長もたぶん、私より高くなって…(笑)。成長にビックリしています。
――お二人の歴史も垣間見えます。さて、まもなく卒業を迎える川村さんですが、卒業後はグループをどのように見守っていきたいですか?
川村 芸能活動から離れるので、ファンのみなさんと同じ立場から見守ります。コンサートには足を運んで、客席から応援したいです。
――為永さんは、川村さんの卒業後もグループを守る立場となります。
為永 川村さんの役割が多かったので「どうしよう…」とも思っています。TikTokでコンサートの舞台裏を見せたり、川村さんのアイデアで実現したSNSの企画も多かったんです。ファン目線で「これがやりたい」とたくさんのアイデアを出してくださった川村さんの姿勢にならって、私もグループのために貢献していきたいです。
――以前、メンバーに取材したときに楽屋がにぎやかで「イヤホンを突破してくるほど」の声量で、みなさんが和気あいあいとされているとも聞いて。そんな環境から離れる寂しさも、ありそうです。
川村 メンバーはクラスメイトみたいな存在で、ずっと学校生活が続いている感覚でしたね。年齢関係なく遊ぶときは遊ぶし、日常的に面白いできごとが起こる毎日だったので、そういう時間がなくなるのは寂しいです。
為永 秋ツアーの熊本公演が終わってから、みんなでご飯を食べましたよね。
川村 メンバー全員が揃ってのそういう機会はなかなかなかったりするので、うれしかった!
Information
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公式サイト
YouTube
初恋、花冷え
悠々閑々 gonna be alright!!
ANGERME 10th ANNIVERSARY TOUR 2024 AUTUMN 「ROOTS」川村文乃 FINAL ☆KIRAKIRA☆
2024年11月28日(木)
https://www.helloproject.com/event/detail/840f52abbce343864462588fa6f3f6803932c156/
アンジュルム
2009年4月、ハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)からスマイレージとして結成。インディーズ活動を経て、2010年5月「夢見る15歳」でメジャーデビューを果たし、同年「第52回日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞した。 2014年10月に3期メンバーの加入とグループ名変更を発表し「アンジュルム(ANGERME)」となる。 グループ名はフランス語の“ange”(天使)と“larme”(涙)を組み合わせた造語で「天使のような優しい心で、色んな涙を一緒に流していこう。」という意味が込められている。アーティスト活動以外にも舞台、バラエティ番組、雑誌モデルなど、幅広いジャンルに挑戦中。 「ROCK IN JAPAN FES.」「rockin‘on presents COUNTDOWN JAPAN」に2017年以来連続出演。
PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO