専属モデル仲間に雑誌以外の現場で会うと、仲間意識が湧いてくる
――高校時代に俳優デビューしますが、専属モデルとの両立はいかがでしたか。
永瀬 とにかく毎日が充実していて、どちらも息抜きになるというか。ドラマの撮影中に雑誌の撮影が入ると、ホームのような感覚があってうれしかったですし、映像は映像で、みんなで長い時間をかけて作るという魅力があって。どちらの良さも気づけたのは、両方やっていたからだと思います。
――今年の『Seventeen』夏号で、約6年間務めた専属モデルを卒業しました。
永瀬 6年の間にコロナ禍もありましたが、気づいたら最年長の年齢になって、どんどん後輩もできて。いろんな変化を学べて、悔いなくやりきったなという達成感がありました。
――後輩とコミュニケーションを取る機会も多かったんですか。
永瀬 雑誌では年齢の近い子たちと一緒になることが多くて、後輩たちと撮影する機会は多くはなかったんですが、雑誌以外の現場で会うと、仲間意識が湧いてきて。今回のドラマにもクラスメイト役で専属モデルの後輩がいて。私は絵が好きなんですが、撮影現場で絵のプレゼントを渡してくれてうれしかったです。
――『Seventeen』で永瀬さんを知って、俳優活動も追っているファンは多いと思います。
永瀬 私が十代のときに知ってくれた方が多いので、ずっと成長を見守ってくれているような安心感があります。そういう皆さんに向けて、いろんな作品を届けていけたらいいなと思っています。よりお芝居に力を入れて、いろんな作品で振り幅をお見せしたいですし、今はポジティブな気持ちでいっぱいです。
――俳優としてターニングポイントになった作品を挙げていただけますか。
永瀬 ABEMA さんの『17.3 about a sex』です。高校時代に出演した作品で、今の時代ならではのストーリーでした。同年代のキャストのみんなと試行錯誤しながらの撮影だったのですが、いろんな方に観ていただけて、作品が終わった後にも、やりがいを感じることができました。気持ちの変化も多い時期だったので、そういう貴重な経験を高校生の年齢でできて良かったです。
――今後チャレンジしたい役柄はありますか。
永瀬 空港が大好きで、小さい頃はCAさんになりたかったので、いつかお芝居でそういう役ができたらいいなと思っています。
――今ハマっていることを教えてください。
永瀬 美容が好きで、特にスキンケアにハマっています。いろいろな商品をリサーチして買いに行くときはテンションが上がりますし、リフレッシュになります。
――お仕事が忙しいときはスキンケアの時間を確保するのも大変では?
永瀬 そうですね。今回のドラマはメイクのチェンジが多くて、一日に何度もメイク直しがあったんですが、それが逆に「絶対に肌荒れさせない!」という決意に繋がって(笑)。やる気が漲って、こういうときこそ、いろいろ試せるチャンスだと思って、スキンケアに気を使いました。
――最後にクライマックスに向けて、「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」の見どころをお聞かせください。
永瀬 全体を通して海夢ちゃんと五条くんが、好きなことに正直でいるのは素敵なことなんだと伝えていて。引っ込み思案な五条くんと、好きなものにまっすぐな海夢ちゃんという対象的なようでいて似ている二人が、コスプレを通して、どんどん距離が縮まっていくところに注目してください。後半は華やかなコスプレがたくさん出て来るので、そこも楽しんでいただけるとうれしいです。
Information
MBS/TBS ドラマイズム「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」
MBS:毎週火曜 24:59~ TBS:毎週火曜 25:28~
出演: 永瀬莉子 野村康太
原作:「その着せ替えビスク・人形ドール(ビスク・ドール)は恋をする」(原作:福田晋一 掲載「ヤングガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:神徳幸治
脚本:おかざきさとこ
制作プロダクション:共同テレビジョン
製作:ドラマ「その着せ替え人形は恋をする」製作委員会・MBS
五条新菜(野村康太)は雛人形に心を奪われ、雛人形の顔をつくる「頭師(かしらし)」を目指して修業中の男子高校生。大好きな雛人形作りに没頭するも、好きなものが周りと合わず同世代と馴染めずにいた。ある日、手先の器用な彼の才能に気づいたクラスの人気者ギャル・喜多川海夢(永瀬莉子)から、雛人形の衣装づくりの延長で「コスプレ衣装を作ってほしい!」と依頼される。戸惑う新菜だが、海夢の熱意に動かされ、衣装制作をはじめることに。アニメやゲーム、マンガが大好きな海夢は、自分の「好き」に真っ直ぐに、全力でコスプレを楽しんでいく。そんな海夢の姿に影響され、少しずつ自身の殻を破りはじめる新菜。身も心も正反対な2人の距離は、衣装作りを通して次第に縮まっていき……!?
PHOTOGRAPHER:YU TOMONO,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE:石川ユウキ(ThreePEACE),STYLIST:伊藤省吾(sitor)