今年は対バンツアーにも初挑戦
――『Three-Luna style TOUR』は、1部はアイドルとの対バン、2部はバンドとの対バン、さらに、両部共通でDJプレイも披露するという3つのスタイルでしたが、特に印象に残っている会場や対バン相手を挙げるとしたら、どの公演になりますか?
内藤 やっぱり、初日の栃木公演が特に印象に残っています。今までアイドルさんとのツーマンライブは経験がありましたけど、バンドさんとのツーマンという経験はほとんどなかったですし、今回のようにコラボしたり、一緒にMCをしたりしたのは初めてのことだったので、とても緊張しました。栃木公演は対バンがLucie,Tooさんで、B.O.L.Tに提供していただいた「JUST NOD」をコラボしたんですけど、ボーカルのChisaさんが「ここは一緒に歌いましょう」とか色々な提案をしてくださったり、リードしてくださったりしたので、安心して歌うことができました。他のバンドさんも皆さん優しかったんですけど、初日がLucie,Tooさんで本当に良かったと思っています。
――『Three-Luna style TOUR』でも新たな発見がありましたか?
内藤 私のバンドメンバーの皆さんと対バン相手の皆さんの会話を聞いていたら、それさえもセッションしているような感じがあって、特に、ギタリスト同士とかドラマー同士とかで会話が盛り上がっているのを聞いていて、すごく素敵だなと感じました。アイドル同士は事務所が違ったりすると、話をしていくうちに少しずつ仲良くなる…といった感じなんですけど、初対面でも音楽や楽器の話ですぐに意気投合できるバンドマン同士の仲間感みたいなものがいいなと思いました。私達で言うところの、同じスターダストプロモーション所属のアイドルの子と会った時の距離感といった感じかなと(笑)。私が知らない音楽の話や曲作りのお話もたくさん聞かせていただけて新鮮でしたし、たくさんインプットもさせていただきました。
――ちなみに、ワンマンなどご自身のライブではなく、アイドルフェスやイベントに出演する際に心がけたり、意識したりしていることはありますか?
内藤 今のアイドルフェスはグループアイドルが主流で、私のように1人で出るアイドルはあまりいないので、事前にどんなアイドルグループが出演するのか?チェックしてから、セットリストを決めたりしています。B.O.L.Tのかっこいい曲を歌いつつ、可愛い系のアイドルさんが多いイベントだったら、アイドル寄りの曲を入れたり、バンドサウンドのようなライブアイドルが多いイベントでは、ゴリゴリの曲を選んだりするなど、セットリストを工夫しています。あとは、アウェイな感じのフェスでは、タイムテーブルの自分の前後のアイドルさんの楽曲を全部聴いたりして、どういう系統のアイドルさんが出るのかをチェックした上で、セットリストを組んだりもしています。特に、私の次に出演するアイドルさんのために待機しているファンの方が観てくれる可能性が高いので、次に出演するアイドルさんの楽曲はしっかりチェックして臨んでいます。あとは、可愛い衣装がいいのか?パンツスタイルで踊れる衣装がいいのか?といったことも自分で考えるようになりました。今まで自分で衣装を決めることはなかったので、それもとても新鮮で楽しいです。そういう意味では、セルフプロデュースする意識が高まった1年になったとも言えるかもしれません。
――貴重なお話をありがとうございます。ここからは、ソロ活動と並行して行っている浪江女子発組合の活動についても教えてください。今年は、ももクロの佐々木彩夏さんがプレイングプロデューサーを務める浪江女子発組合(以下、浪江)のメンバーとしても精力的に活動されていましたが、昨年、AMEFURASSHIの4人が抜けて、新体制になってグループ内での役割や意識は何か変わりましたか?
内藤 浪江の活動ももう5年になるんですけど、新メンバーが入ってきて、改めてグループ結成当初のことを思い出しました。最初は、私もAMEFURASSHIのメンバーもみんなガチガチで、あーりんとも距離があったんです。特に、私達が活動していた3B juniorは、ももクロさんのバックダンサーをやらせていただいていたので、あーりんは事務所の先輩ではありますけど、遠い存在というか、本当に神のような存在だったので…。なので、新メンバーのためにも私があーりんとの間に入ってコミュニケーションを取りやすくしないといけないなと思っていたんですけど、いざレッスンがスタートしてみたら、新メンバーはみんな、私達の最初の時ほどガチガチではなくて、あーりんとも普通にお話していました(笑)。全員が『AYAKA NATION』(佐々木のソロコンサート)などで、バックダンサーをやっていたことも大きかったと思いますけど、新体制になった最初から雰囲気がとても良かったので安心しました。