ずっと喋っていたので自然と素の自分を出せていた
――ロケ地となった沖縄に行ったことはあったんですか?
石橋 ちっちゃい頃に家族で行ったことがあるらしいんですけど、ほぼ記憶になくて、お仕事で行くのも今回が初めて。那覇空港に着いた瞬間から沖縄感が満載でワクワクしました。移動のバスにいっぱいおやつを準備してくださって、誘惑に負けちゃいけないと思いながらもサーターアンダギーを食べたら、めっちゃ美味しかったです!
――撮影初日は緊張しましたか?
石橋 スタッフさんがたくさんいる中での撮影だったので恥ずかしかったですね。しかも一発目の撮影が青色のビキニで顔が引きつっていました。でも、みなさん「かわいい!」と持ち上げてくださるので、それにまんまと乗っかって(笑)、楽しく撮影できました。ただ海での水着撮影は本当に緊張して。というのも普段、泳ぐときは絶対にラッシュガードを着るんです。
――今村さんによるポーズの練習は、本番で活かされましたか?
石橋 うーん……難し過ぎて体が攣るかと思いました。特に大変だったのが海の岩に座っての撮影で、ヌメヌメして滑るので、頑張って耐えていました。
――そんな苦労があったとは思えないぐらい、自然な表情が多かったです。
石橋 カメラマンさんやスタッフさんと、ずっと喋りながら撮影をしていたので、自然と素の自分を出せていたと思います。
――パイナップルを食べているカットがありますが、撮影の合間に買ったそうですね。
石橋 海の近くの何にもない通りに、ポツンと無人のパイナップル売り場があったんです。どれも大きくて、しかも500円という安さだったので丸ごと買って、みんなで食べて。私は帰りにお土産でも買いました。
――撮影は3日間だったそうですが、天候はいかがでしたか。
石橋 撮影が7月の終わりで雨予報だったんですが、3日間見事に晴れました!
――総合プロデューサーの秋元康さんが命名した『曖昧』というタイトルを聞いた印象は?
石橋 他にも幾つか候補があったんですが、自分と作品にピッタリだなと感じたのが『曖昧』で。高校を卒業して19歳になって、来年で二十歳になるという狭間で、大人になりたいという気持ちと、まだまだ子供でいたいなという心の揺れがあって。その状態を綺麗に表現してくださったタイトルだなと感じましたし、このタイミングで初写真集を出せて良かったと思いました。
――ファンに写真集を見てもらう恥ずかしさはありますか?
石橋 かなり恥ずかしいです(笑)。私が活動を始めた13歳の頃から好きでいてくれるファンの方や、女の子のファンの方は、私が写真集について相談したときのお母さんと同じ感情だと思うんです。実際、女の子のファンの方から、「颯ちゃんの写真集を見たら泣いちゃうかも」という意見もありました。ただ、お母さんに写真集のデータを見せたときに、「かわいい」と言ってくれましたし、全部がかわいく仕上がっているので、安心して手に取ってほしいです。
――完成した写真集を見たときはどう思いましたか。
石橋 いろんな私が詰め込まれていますし、今まで自分で見たことがないようなカットもあって、やってよかったなと思いました。私の家族それぞれ好きなカットが違っていたので、ファンの方にも、それぞれお気に入りのカットを見つけてもらえたらうれしいです。