たがいに初の大役抜てきでWセンターに。スタッフから発表された当時の2人にドラマが…
――石橋さんと竹本さんは、17thシングルで初のシングルセンターに抜てきされました。
石橋颯(以下、石橋) MV撮影の2日前にスタッフさんから電話で聞いて、その瞬間はうれしさだけでしたけど、家族へ報告したとたんに涙が込み上げてきました。選抜メンバー発表の配信(2023年10月26日公開。YouTube「HKT48緊急生配信」)でも、ファンの方々が見ていると思ったら、うれしさで涙が止まらなくなっちゃって。今は高校3年生で、高校時代にセンターに立つのが夢だったので、叶えられてよかったです。
竹本くるみ(以下、竹本) 私は颯よりも少し前のタイミング、スタッフさんから対面で「次のセンターはよろしく」とサラッと言われたので「え!? ちょっと待ってください!」みたいな感じでした(笑)。その場では心の整理が付かずに帰宅して、母が「福岡に来てよかった」と言ってくれたのが印象的でした。
――竹本さんは、東京都出身でしたね。
竹本 はい。48グループに入りたくて色々なオーディションを受けていたけど落ち続けて、HKT48の5期生のオーディションはあきらめようと思っていたときに「あきらめるの?」と聞いて、背中を押してくれたのが母だったんです。合格後、母は東京での仕事を辞めてまで福岡に付いてきてくれて、センターに決まったと報告したら「もう悔いはない」と言ってくれました。東京で暮らしている父も「くるみが楽しそうにしているアイドル活動で、成功できて心からうれしい」と言ってくれて、うれしかったです。
――恩返しになったんですね。本作では、グループの11thシングル「早送りカレンダー」以来のWセンターに。たがいに、プレッシャーはありますか?
石橋 感じないです。「頑張って」の声がプレッシャーに感じる方もいるとは思うんですけど、私はむしろ、期待されると倍で返したくなるタイプなんです。もっと頑張ろうとやる気が出てくるし、センターに選んでいただいた理由も絶対にあると思うので、自信を持って頑張りたいです。
竹本 グループのファンだったからこそ、センターがキラキラしたポジションであるのは分かっていました。歴代センターの方々を思い浮かべたら「夢じゃないよね」という感じで、最初は、不安や緊張があったんです。でも、不安に思うなら「行動するべき」と思ったし、HKT48に大きく貢献できるこのチャンスを逃さず、センターの自覚を持って活動していきたいです。
――頼もしいです。ちなみに、Wセンターながら、竹本さんが先ほど石橋さんより「少し前のタイミング」で知ったと話していたのが気になって…。
竹本 颯が知った数日前ぐらいかな。劇場公演後、颯はすでに知っているのかと思って「やったね!」と言ったら「何のこと?」みたいなリアクションが返ってきたので「これはまずい…」と思って、その先を言わないようにこらえたんです。でも、ごまかしきれていなかったのか、颯は怪しんでいたみたい(笑)。
石橋 何を言ってるんだろう…と思ったから。目をキラキラ輝かせながら「やったね! 聞いた?」と言ってきて、「何が?」と聞いたらくるちゃんが明らかにとまどっていました。「言うまで帰らせんよ! うれしいこと?」と聞いたら「うれしい、かなぁ」とごまかして。「いつ頃分かるの?」と聞いたら、おどおどしながら「2〜3ヶ月後…」とにごしていました(笑)。