同世代の多い現場だったので、友達感も出しやすかった
──映画『きみといた世界』の脚本を初めて読んだときの印象はいかがでした?
保﨑麗(以下、保﨑) 学園もの青春ラブストーリーであり、SFファンタジーでもあり。キュンキュンするシーンやアクション、ちょっとホラーチックなところもあって盛りだくさんで、これは参加したいと思いました。学園ものからのSFなので、どう映像化するのかも楽しみでした。
──なかなか文字だけだと映像が浮かばないですよね。
保﨑 そうですね。台本にも「異世界の生命体」みたいな(笑)。文字だけだとどんな感じか分からなかったので、より出来上がるのが楽しみで。実際に完成した作品を観たときは、CGで綺麗に表現されていてびっくりしました。
──保﨑さんが演じるのは、クラスで人気者の女子高校生・碧衣の親友・理奈です。政成和慶監督から事前にこういうふうに演じてほしいというリクエストはありましたか。
保﨑 理奈ちゃんは明るくてクラスの中でも中心になるようなムードメーカー的な存在。中川可菜さんが演じた主人公・碧衣が真面目なタイプなので、それに対になるように演じてもらいたいと仰っていました。
──ご自身の高校時代に通じるものはありましたか?
保﨑 私自身、明るいほうではあったと思うんですが、理奈のようにキャピキャピはしていないので、ちょっとそこは違うなと思いつつ、キャピキャピできるように頑張りました(笑)。
──現場の雰囲気はいかがでしたか。
保﨑 私の出演するシーンは同い年の方が多いのもあって話しやすい現場でした。同世代だったので、友達感も出しやすかったです。ただエキストラに2008年生まれの方々がいて、ちょうど私の10個下(笑)。そんな私が制服を着て大丈夫かなという不安もありました。
──全く違和感がなかったです。
保﨑 ありがとうございます(笑)。さすがに制服は無理があるかなと思いつつ、楽しかったですし、いい思い出になりました。
──中川さんの印象はいかがでしたか。
保﨑 顔がかわいい!あと居心地が良かったです。友達役なので一緒にいることも多くて、たくさんお喋りしました。
──完成した作品を観た印象は?
保﨑 異世界のシーンには携わっていないので、こんな感じに仕上がっているんだという驚きと、現場でも感じたワンシーンワンシーンに気持ちを込めているのがスクリーンからも伝わってきました。あと2年半前に撮影したので、単純に若いなと(笑)。髪の毛も短かったですし、いろいろ当時のことを思い出しました。